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1次試験

ISバランスアプローチについて例題を使ってわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

前回の記事でISアプローチとは何か?
解説しました。
まだご覧になっていない方はこちらをご覧ください。
ISバランスとは?わかりやすく解説します

ISバランスの式は

EX(輸出)-IM(輸入)=(S(貯蓄)-I(投資))+(T(租税)-G(政府支出))

でしたね。

この式を利用して
例題を解いて、
さらに理解を深めていきましょう。

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そもそもISバランスアプローチとは?

isバランスアプローチ

ISバランスの式は

EX(輸出)-IM(輸入)=(S(貯蓄)-I(投資))+(T(租税)-G(政府支出))

ですが、
ISバランスアプローチとは
上記式の(S(貯蓄)-I(投資))より

国内の貯蓄と投資のバランスで輸出入、つまり
EX(輸出)-IM(輸入)が決まるというアプローチのことをいいます。

では実際にISバランスアプローチを使う例題を解いていきましょう。

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ISバランスアプローチを利用する例題

ISバランスアプローチを利用する例題

租税Tが60兆円、政府支出Gが100兆円、経常収支黒字が10兆円とする。
このとき民間部門における投資Iと貯蓄Sの関係はどうなりますか?

ISバランスの式は

EX(輸出)-IM(輸入)=(S(貯蓄)-I(投資))+(T(租税)-G(政府支出))

でしたね。

上記例題で経常収支というのは
EX(輸出)からIM(輸入)を引いたもの
をいいます。
経常収支は貿易収支ともいいます。

それから
(S-I)を国内貯蓄超過、(T-G)を財政収支といいます。

「T-Gがどうして財政収支なの?」
と思った方もいるかもしれませんね。

政府からしたら租税(税収)Tは収入であって
政府支出Gはまさしく支出なので、TがGより大きいほうが
収入が大きくなるわけです。

この例題での数字をISバランスの式に当てはめてみましょう。

租税Tが60兆円、政府支出Gが100兆円、経常収支黒字が10兆円(EX-IM=10ということ)
ですから、

ISバランスの式

EX(輸出)-IM(輸入)=(S(貯蓄)-I(投資))+(T(租税)-G(政府支出))

なので

10=(S-I)+(60-100)
上記式を計算すると
10=(S-I)-40
10+40=(S-I)

よって貯蓄Sから投資Iを引くと+50となるわけですね。
つまり貯蓄の方が投資よりも50兆円多いとわかります。
これが例題の答えです。

ISバランスアプローチの問題は式さえ覚えておけば
間違えようがない簡単な問題ばかりです。

計算ミスに十分気を付けるようにお願いします。