参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
貯蓄投資バランスアプローチはISバランスアプローチともいいます。
貯蓄投資バランスアプローチの式は
です。
上記式より
(S(貯蓄)-I(投資))により
国内の貯蓄と投資のバランスで輸出入、つまり
EX(輸出)-IM(輸入)が決まるというアプローチのことをいいます。
詳しい解説はこちらの記事でしていますので
ご覧ください。
⇒ISバランスアプローチについて例題を使ってわかりやすく解説
⇒ISバランスとは?わかりやすく解説します
貯蓄投資バランスアプローチの式
前回の式で解説しましたが
貯蓄投資バランスアプローチの式は
です。
⇒ISバランスとは?わかりやすく解説します
貯蓄投資バランスアプローチの式は中小企業診断士試験対策としては
覚えておいた方が得策でしょう。
もし覚えていないと
いちいち、式を導き出さないといけませんからね。
時間がかかって仕方がありません。
時間切れになって、ほかの問題を
じっくり考えて解答できないと
60点取れない可能性が高くなります。
そうならないためにも
貯蓄投資バランスアプローチの式は暗記しておきましょう。
貯蓄投資バランスアプローチの理解を深めるために例題1
貯蓄投資バランスアプローチを理解できたかどうか
確認するために例題を出してみたいと思います。
一緒に解いていきましょう。
例題1
経常収支が赤字であり、政府部門の財政収支が均衡しているなら民間部門において
投資は貯蓄を下回る
例題1は〇ですか、×ですか?
こういった貯蓄投資バランスアプローチの問題が出たら
必ず式に当てはめて考えてみましょうね。
式は
でしたね。
貯蓄投資バランスアプローチの式を例題1に当てはめてみると
となります。
経常収支が赤字ということは
(EX-IM)がマイナスってことです。
EXが輸出でIMが輸入です。
輸出より輸入が多いというのは
その国としては貿易赤字ってことです。
これを経常収支が赤字って言います。
それから
『政府部門の財政収支が均衡』というのは
租税T-政府支出Gがイコールの関係ってことです。
±0ってことです。
ということは
の式で見ると貯蓄S-投資Iがマイナスにならないと
両辺が成立しないってことですね。
つまり貯蓄Sより投資Iの方が大きいってこと。
例題1では
『投資は貯蓄を下回る』となっていますが
これは貯蓄Sの方が投資Iより大きいという意味ですから
例題1は×になりますね。
貯蓄投資バランスアプローチの理解を深めるために例題2
例題2
経常収支の赤字が10、民間部門の貯蓄が20、民間部門の投資が25なら
政府部門の財政収支はどうなる?
式は
でしたね。
なので、上記式に当てはめてみればよいです。
例題2を当てはめてみると
-10(経常収支の赤字)=(20-25)+(T-G)
となります。
式を変形しますと
-10=-5+(T-G)
-5=(T-G)
となるので、
財政収支は5の赤字となります。
これが答えです。
以上で解説を終わります。