参考文献・URL
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前回、マクロ経済学で分析する3つの市場について解説しました。
⇒マクロ経済学で分析する3つの市場について詳しく解説
それぞれの市場には需要と供給があります。
そしてどういうふうに需要と供給が均衡していくのか分析することが
重要になってきます。
ただ、同時に需要と供給を分析しようとすると
頭がこんがらがってしまいます。
なので需要なら需要、供給なら供給といった感じで
一つ一つ分析していった方が分析しやすいです。
そこでこの記事ではまずは需要から。
しかも今回は財市場の需要について。
特に総需要の式について分かりやすく解説していきたいと思います。
総需要の式に含まれる要素に何があるの?
需要とはその国で生産された物に対する支出のことです。
なので総需要がその国で生産された支出を表すことになります。
『総=すべての』『需要』ですからね。
総需要の式は
です。
Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、EXは輸出、IMは輸入です。
C:消費とは
財市場では会社は売り手で、家計は買い手となっています。
よく「家計が火の車だ」といいますけど、
経済学、特に財市場では買い手のことを家計と言っていますので
知っておいてくださいね。
で、
需要とはその国で生産された物に対する支出のこと
でしたね。
消費なんてまさに需要のことでしょう。
買い手はお金を支払って物を買って使うわけですからね。
I:投資
会社が設備投資をするときって
その設備って他の会社から買ってます。
ある意味家計みたいなもので需要になりますね。
G:政府支出
政府支出も投資と同じです。
会社にお願いして道路を作ってもらったり公園を作ってもらったりします。
そのために政府はお金を企業に支払うわけです。
なのでこれだって需要になりますね。
C(消費)、I(投資)、G(政府支出)の3つは
結局、どこがお金を支払って買っているのか?の違いにすぎませんね。
Cは家計、Iは会社(企業)、Gは政府です。
EX:輸出
日本国内で作ったものって海外で人気があったりします。
で、海外の会社や人が買うことを輸出と言います。
これも結局、日本の商品を買ってくれているので
需要に含めます。
なので、+(プラス)になっているわけですね。
IM:輸入
日本で作られた物を買うはずだったのに海外で作られた物を買うと
日本という国にとっては儲かってません。
なので日本の需要は減っているわけです。
そのため総需要の式では引き算することになります。
総需要の式の注意点
総需要の式は
でした。
ただ、海外の要素を含めると計算がややこしくなるので
財市場では輸出(EX)とIM(輸入)を含めないことが多いです。
これを閉鎖経済といいます。
わかりやすくいうと、江戸時代の鎖国状態です。