ホワイトボックステストとブラックボックステストの違いについて解説します。
ホワイトボックステストとブラックボックステストの違い
ホワイトボックステストとブラックボックステストの違いは
すべてにおいて問題ないことを検証する方法かどうかです。
ホワイトボックステストはルートすべてに異常があるかないか?検証するテストです。
これに対してブラックボックステストは
テスト対象を内部の構造がわからないブラックボックスだとして
機能に異常がないかどうか確かめる方法です。
ブラックボックステストは細かいところすべてを検証したわけではありません。
だから仮にブラックボックステストで問題ないとなっても
想定外の異常が後になってわかることもあります。

そこでホワイトボックステストの登場です。
ホワイトボックステストを行うことで細かいところまですべて検証するので、
後になって想定外の異常が見つからないようにしていきます。
それではホワイトボックステストとブラックボックステストの違いを理解するために、
中小企業診断士1次試験経営情報システムで実際に出題された問題の一部をご紹介します。
すべての組み合わせバグを検出できるとは限らない。
(平成25年度第19問アの肢)
不適切な肢です。
ブラックボックステストは内部を中身が見えない黒い箱だとしてテストする方法です。
内部をまったく見ることができないわけです。
だからすべて漏れなくテストすることはできません。
そのため不適切です。

(平成25年度第19問エの肢)
不適切な肢です。
ホワイトボックステストはすべてを検証できる方法なので
テスト段階の後期にやる意味がありません。
前期に全部テストしておいた方が効率的です。
中途半端なテストを前期にやってから後期になってホワイトボックステストをして、
異常が発見されるのは時間がもったいないです。
前期にホワイトボックステストをやった方が異常が早期に発見できますから。