※アフィリエイト広告を利用しています

1次試験

OEMの具体例をわかりやすく解説

oem 例




前回は提携の1つである
クロスライセンシング(クロスライセンス契約)について例を挙げて解説しました。
クロスライセンス契約とは?例を挙げてわかりやすく解説

今回は提携の1つOEMの例を挙げてみたいと思います。

スポンサードリンク




OEMの例

ビデオ

OEMはOriginal Equipment Manufacturingの略で相手先ブランド生産の意味です。
家電とか自動車でよく使われています。

OEMの例としては本当にあった話ですが、家庭用のビデオデッキが昔ありました。
家庭用のビデオデッキは日本企業が世界的に強かったそうです。
最盛期は世界シェアの9割くらいが日本企業が生産していたといわれています。

そのころの例になるのですが、
まず松下電器があります。
松下電器はビデオデッキを製造していました。

松下電器はパナソニックのビデオデッキとして日本で販売していました。
一方、アメリカにあRCA社という会社がありました。
RCA社はアメリカ人だったら誰でも知っている有名な家電メーカーでした。

ですが、RCA社はある時期にビデオデッキの製造をやめました。
ではどうやってRCA社はビデオデッキを販売していたのでしょう?
日本の松下電器にお金を払ってビデオデッキを作ってもらっていました。

普通、松下電器が作ったビデオデッキはパナソニックのロゴを入れますが
このケースでは製造は松下電器ですが、
製品とか箱のロゴはRCA社のロゴをつけていました。

このビデオデッキをRCA社はRCAブランドのビデオデッキとして
アメリカで販売していました。

するとアメリカの普通の消費者からすると
RCAのロゴがついているからRCAが作っていると思って買っているけど、
実際に中身を作っているのは全部松下電器でした。

これはお互いにメリットがあります。
委託側(お願いした側)のRCAのメリットは製品を開発する費用を抑えることができます。
一方、受託側の松下電器のメリットは委託側のブランド力で商品が売れます。

今でこそパナソニックは世界的に有名な企業ですが、
ビデオデッキを販売していた1970年代はアメリカ国内だと
アメリカでは無名でした。

だから、RCAの方がアメリカではブランド力がありましたから
このブランド力にあやかって松下電器が作ったビデオデッキが売れるというメリットがあります。
あと、松下電器にとってみれば工場の設備稼働率を高めることができますね。
自社の名前の製品製造に加えてRCA用の製品製造にも工場を利用できますからね。

他にもOEMの例があります。
日産とか軽自動車の一部は三菱自動車がOEMで作ってました。

OEMの例化粧筆

あと白鳳堂という会社があります。
女性が化粧するときに使う化粧筆がありますね。
化粧筆でも高級品は高級品になります。

高級ブランドの化粧筆はほとんど白鳳堂が作っているそうですよ。
だから白鳳堂で買えば他で買ったら高くなる化粧筆を安く買えます。

実際にはブランドの会社が作っているわけではなくて白鳳堂が作っているんですね。

以上で解説を終わります。