ここまで企業集中の例として
カルテル、トラスト、コンツェルンについて
解説してきました。
⇒カルテルとは?わかりやすく解説
⇒トラスト(企業合同)とは?わかりやすく解説
⇒コンツェルンとは?わかりやすく解説
今回は企業集中の最後、コングロマリットについて
例を挙げながら解説していきたいと思います。
コングロマリットについて例を挙げて解説

コングロマリットとは異なる業種を統合した企業グループのことです。
M&Aなどでできることが多いです。
1960年代、アメリカで登場して流行しました。
ですが現在は流行っていません。
例を挙げるとすると東急とか西武があります。
要するに鉄道やってたりデパートや遊園地をやってたりしますね。
こういうのがコングロマリットです。
あとGEという会社も該当します。
GEはアメリカの製造業を代表する会社で100年以上の歴史があります。
創業時にはトーマスエジソンもかかわっていました。
もともと電力をやっていた会社です。
現在では航空機や船のモーターとか発電機とか開発しています。
家電や医療機器も強いです。
あとソニーも典型的なコングロマリットです。
ソニーはウォークマンなどの家電製品も強いですが、
他にもソニーピクチャーズという映画会社を持っていますし
ソニーミュージックエンターテイメントという音楽事業やっている会社も持ってますし
ソニー損保とかソニー不動産という不動産事業もやってます。
コングロマリットとコンツェルンの違い
ここまで解説すると前回解説したコンツェルンと
コングロマリットの違いがよく分からなくなった方もいるかもしれません。
⇒コンツェルンとは?わかりやすく解説
コンツェルンもコングロマリットも異なる業種ですからね。
そもそもコンツェルンもコングロマリットも
法律用語ではありません。
要するにカルテルみたいに独占禁止法とかで
取り締まるようなものではないので
厳密な線引きがないんですね。
ただあえてイメージの違いでいうと
言葉がはやった時代が違います。
コンツェルンは古い言葉で20世紀初頭のイメージです。
これに対してコングロマリットは1960年代だから
コンツェルンより新しい用語です。
それからコンツェルンという言い方をした場合は
通常は中心に同族とかファミリーがいるイメージが強いです。
例を挙げるとロックフェラー一族ですね。
詳しくはこちらで解説しています。
⇒コンツェルンとは?わかりやすく解説
これに対して
コングロマリットは中心にファミリーがいるイメージがありません。
以上で解説を終わります。