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1次試験

45度線とは?わかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

今回はマクロ経済学の財市場に入っていきます。

以前三面等価の原則について解説しました。
三面等価の原則をわかりやすく解説してみた
なぜ三面等価の原則によりGDPが一致するの?
三面等価の原則が非現実的である点について

三面等価の原則

三面等価の原則の復習ですが、
生産=分配=支出
という関係になるんでしたね。

なぜ生産=分配=支出という関係になるのでしょう?

は生産からスタートし物を作り、
それが売上になり、従業員にお金が分配され
分配されたお金が生産されたものに対する支出に向けられる
だから、生産=分配=支出
という関係になるんです。

ところで『45度線とは?』というテーマで解説していきますが、
今回は三面等価の原則の中で
生産と分配をセット
にして考えていきます。
なので支出は今回は無視してくださいね。

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45度線とは?|Ys=Yを理解しよう

45度線

企業は物を生産します。
たとえばフランス料理屋さんがフランス料理を作り、
お客さんに対して料理を提供します。

そしてお客さんから「おいしかったよ」みたいに言われながら
お金を支払っていただく。
これがフランス料理屋さんの売上になるわけですね。

問題は売上がどういう風にして分配されるのか?
ということです。

前回した三面等価の原則のところでは
スタッフにお給料として分配される(支払われる)と解説しました。
三面等価の原則をわかりやすく解説してみた
なぜ三面等価の原則によりGDPが一致するの?
三面等価の原則が非現実的である点について

たとえば、売上が年間1000万円あるとしましょう。
そのうち半分の500万円はお給料として従業員に支払う(従業員に分配)、
残りのいくらかは税金や社会保険料に支払い(政府に分配される)、
そのほかはフランス料理屋さんの利益として残すみたいな感じです。

こんな感じで売上というお金が
分配されて行きます。

以上から

総供給Ys(生産額)=分配された国民所得Y

という関係が成立します。

フランス料理屋さんの売上が税金やお給料に分配されるから
上記の式が成り立つわけです。

Ysのsはsupply(供給する)のsです。
なのでYsは生産して供給するという意味になります。

生産して供給したら売上になって従業員や政府など、
いろんなところや人にお金が分配されるわけです。

すると生産したお金が1000万円であれば、
みんなに分配されるので、分配されるお金も1000万円です。

Ysというのはフランス料理屋さんがフランス料理を作って
お客さんに提供する(生産して供給する)という意味です。

これは最終的にはみんなにお金が分配されてみんなの所得になり
国民所得Yとなります。

国民所得のYはYieldのYですが
必ずYsと等しくなります。

三面等価の原則

三面等価の原則でいうと
生産としてフランス料理を作ってお客さんに提供する、
これがお店(会社)の売上になる。
それがいろんな形で分配されるわけです。

なのでマクロ経済学において、生産と分配は必ず等しくなります

これを式で表すと

Ys=Y

ということです。

この式の流れを理解しましょう。

Ysというのは生産です。
フランス料理屋さんでフランス料理を作るところです。

これがお店の売上になります。

この売上が従業員の給料になったり税金になったりして
お金が分配されるわけです。
この分配されたお金というのは国民の所得Yなんです。

なので、
Ys⇒売上⇒Y

ちなみに

Ys≡Y
と記載している経済学の基本書があります。
この≡(三本線)は恒等的に等しいという意味です。

まぁいずれにしても
Ysが売上になりYになっていくので
YsとYは等しいです。

ところで

Yはいったん消費(C)と貯蓄(S)に分かれます。
従業員がもらったお給料は貯金したり、本代として消費したりしますから、
理解できるでしょう。

なので、Y=C+Sとなります。

ですから、
Ys=Y=C+S

ということです。

IS曲線の記事からやってきた方はこちらからお戻りください。
IS曲線の導出方法を4象限図を使ってわかりやすく解説

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45度線とは?

ここまでの解説をグラフに表すと

45度線とは

となります。

Ys=Y
と説明しましたね。

Ys(総供給)は生産して供給するという意味です。
で、縦軸にYsをとり、横軸に国民所得Yを置くと、
Ys=Yなので、原点を通って傾きが1の直線になります。

これが国全体で物を作って売上になり、
みんなの所得になるという意味のグラフです。

原点を通って傾きが1というのは
角度でいうと直角を半分に分けるので45度という角度
になります。

だからこの線のことを45度線ということがあります。