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1次試験

総需要とは?わかりやすく説明




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
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今回の記事では総需要とは何か?
わかりやすく解説していきたいと思います。

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総需要について理解する前提知識

まず前回解説した三面等価の原則の図をご覧ください。
三面等価の原則をわかりやすく解説してみた

三面等価の原則

三面等価の原則でいうと、
生産、分配、支出がありますが。

前回解説した45度線では
商品を生産したら、売上になって
みんなにお金が分配されてみんなの所得になると説明しました。
45度線とは?わかりやすく解説

つまり、前回の記事では生産と分配にフォーカスして解説しましたが、
三面等価の原則には支出の側面もあるわけです。

ところで生産というのはGDP(国内総生産)と考えてください。
国内で生産したものに対してどんな風にみんながお金を支出しているか?
たとえばコンビニでジュースを買うとか。

今回の記事のテーマである総需要では
支出面で考えていくことになります。

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総需要についてわかりやすく解説

総需要の『総』というのは『国全体でまとめる』というイメージです。
どういう風にして国内で作ったものに対して私たちがお金を消費しているのか?が総需要です。

総需要は

・個人消費
・民間投資
・政府支出
・輸出

という4つの要素からできています。

すべて共通して言えるのは
全部国内で作ったものに対してお金を支払って買っていっている、
つまり支出だってことです。

ここでは支出=総需要
という意味だと理解してください。

要するに必要だから支出しているってことです。
たとえば、あなたがスマホを買ったとしたら、
そのスマホが必要だったから買ったのでしょう。

厳密には必要と需要というのはちょっとだけ意味が違います。
ここでは必要と需要は同じ意味だと理解してください。
需要と必要の違いをわかりやすく説明

ここまでの内容を一言でまとめると

ここだけ理解!

(総)需要=支出

とだけ理解しておいてください。

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総需要についてわかりやすく解説:支出額

需要

国内でフランス料理を作ったり、日産自動車が車を作ったりしています。
そして私たち消費者がフランス料理や車を買います。

できた製品を私たち日本人が日本国内で買うわけです。

それから、日産自動車が車を日本国内で作って海外に輸出するというケースがあります。
もし海外に住んでいる外国人が買ったときは輸出になるんです。

たとえば、日産自動車には国内にたくさんの工場が存在しています。
日産自動車が日本国内で作った車を日本人が買うというのが
一般的な消費です。

仮に日産が1000台車を作って、
そのうち半分の500台は日本国内に販売し
残り500台は海外に輸出して外国人に向けて販売するとしましょう。

売る場所が日本国内なのか海外なのか?という違いはあります。
でも、やっていることは同じです。
国内で作ったものに対して需要があるわけです。

先ほども言いましたように

(総)需要=支出(お客さんがお金を支払う結果)

ですからね。

日本国内で作ったものに対してどれくらいの需要があるのか、
つまりどれくらいみんながお金を払って買っていっているのか?
ということです。

ところで
総需要は以下の5つの項目に分類することができます。

総需要は

(1)民間最終消費支出(個人消費C)
(2)国内総固定資本形成(民間投資I+政府の公共投資G)
(3)在庫品増加(在庫投資)
(4)政府最終消費支出(公共投資以外の支出)
(5)輸出EX-輸入IM

の5つの項目に分類できます。

三面等価の原則

総需要は三面等価の原則の中で支出の視点から見ています。
つまり、もらったお金を使うという視点で考えるのが総需要です。

まず一番大事な要素は
民間最終消費支出(個人消費C)です。

一般的には個人消費といいます。
そして式で表すときにはたいていC(Consumptinの頭文字)を使います。
個人消費というのはコンビニやスーパーでおやつを買ったり
ジュースを買ったりすることをいいます。

次に国内総固定資本形成は
2つの要素からできています。

1つは民間投資(I)です。
さらに民間投資は住宅投資と設備投資の2つに分かれます

住宅投資というのは結婚してお家を建てるなどのことで、
設備投資というのは、日産自動車などがお店を作るために
建物を作るみたいなイメージです。

2つ目は政府の公共投資(G)ですが。
ダムを作ったり、橋を作ったり、道路を作ったり、
オリンピック用にスタジアムを作ったりというのは
公共投資に該当します。

民間投資Iと政府の公共投資Gの2つをまとめて国内総固定資本形成といいます。

ちなみに民間投資と政府の公共投資には共通点があります。
民間投資はビルを建てたり、家を建てたりすること、
公共投資はダムや橋、道路を作るわけですが、
どちらも建設会社がからんできますね。

つまり建設会社が絡んでくるのが
国内総固定資本形成ということです。
ただ、民間投資にしても公共投資にしても支出であることには変わりませんから
総需要の一部となります。

次に在庫品増加(在庫投資)ですが、
在庫が去年より増えていたらプラスとなり
去年より減っていたらマイナスとなります。

それから政府最終消費支出ですが、
公共投資以外でお金を政府が使っている部分をいいます。
たとえば社会保障関係費(年金、医療、介護)が該当します。
これらもお金を使うので総需要の一部です。

最後に(輸出EX-輸入IM)ですが、
輸出は日本国内で使った車を海外で売っているだけの話で
これも財やサービスに対する支出となるので総需要です。

これらは全部支出となり、総需要に該当します。
逆に他の要素は総需要に該当しませんのでご注意ください。

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国内総支出GDE

ここまで、国内総生産GDPを三面等価の原則でいうところの
支出面からみた国内総生産(総需要)について解説してきました。

ただ、支出面から見た国内総生産と言うのって
長くて面倒くさいです。
そこで国内総支出(GDE)と一言で表現したりします。

つまり、
支出面からみた国内総生産=国内総支出(GDE)
ということです。

そして

国内総支出(GDE)
=個人消費C+民間投資I+政府支出G+輸出EX-輸入IM

です。

中身としては財やサービスに対して支出しているという点で
個人消費も民間投資も政府支出も(輸出ー輸入)も同じです。