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この記事ではジョルゲンソンの投資理論について解説していくのですが
新古典派の投資理論の知識が前提になっています。
まだご覧になっていない方は先に
こちらの記事をご覧ください。
⇒新古典派の投資理論についてわかりやすく解説
上記グラフが新古典派の投資理論です。
どんな理論でも当てはまりますが、
必ず欠点ってあるわけですね。
新古典派の投資理論の欠点は何でしょう?
もし現在、10台で上記グラフで望ましい量が15台だとわかったので
5台投資して15台になったとしましょう。
新古典派の投資理論で考えると
望ましい量になったのでこれ以上投資をしないことになります。
なんかおかしくないですか?
1回だけ投資したら終わりって。
普通、儲かっている企業って
毎年何かしら投資しているものです。
儲かる=売れている
わけなので、投資して機械を増やして
増産体制に入るべきでしょう。
そこでジョルゲンソンの投資理論が登場しました。
ジョルゲンソンの投資理論とは?
ジョルゲンソンは新古典派です。
ジョルゲンソンの投資理論は
新古典派の投資理論を修正した理論のことです。
新古典派の投資理論では1回投資して最適な量になったら
これ以上投資をしないと考えました。
ところがジョルゲンソンの投資理論では
投資は一気にやるんじゃなくて一部だけやって
最適な資本量に近づくと考えます。
こんな感じで毎年、
最適な資本量になるために投資をするけど
一部であって全部じゃないので、
完璧じゃありません。
なのである意味、
毎年投資をし続けるって考えるわけですね。
械がなくて
15台(最適な資本量)にしたいんだけど
今年は2台しか投資しないから3台足りない状態、
こういうのがジョルゲンソンの投資理論の考え方です。
ジョルゲンソンの投資理論の欠点
ジョルゲンソンの投資理論は新古典派の投資理論に
ストック調整原理を加えた考え方になります。
⇒ストック調整原理についてわかりやすく解説
ストック調整原理では定数λを使いました。
これと同じように今年する一部の量を定数λを使って
計算します。
ただ、ストック調整原理のデメリットでもありましたが
ジョルゲンソンの投資理論でも
どうやって定数λが決まるのか?明確ではありません。
ここがジョルゲンソンの投資理論の
欠点となります。
以上で解説を終わります。