1次試験

デフレギャップとは?図を使ってわかりやすく解説

デフレギャップ




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
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今回はデフレギャップとは何か、
図を使ってわかりやすく解説していきたいと思います。

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完全国民所得とは?デフレギャップを理解する大前提

デフレギャップを理解するために
完全雇用国民所得の理解が大前提となります。

完全雇用国民所得はYFという記号で省略されることが多いです。
国民所得はYで、完全雇用はfull employmentのFからYFとなります。

完全雇用国民所得とは何なのでしょう?

完全雇用国民所得とは働きたい人がすべて雇用されるY(国民所得)の水準のことです。

もう少し突っ込んで完全雇用国民所得について解説しますと
非自発的失業者がいない状態です。
なので、働きたいのに働けない人がいない状態、
つまり自ら働かない人がいない状態が完全雇用国民所得です。

完全雇用国民所得のときにどういうことが発生しているのか?
いろいろありますが、
そのうちの一つがデフレギャップ状態です。

ところで前回の記事で均衡国民所得について解説しました。

当然、均衡国民所得と完全雇用国民所得がイコールであるとは限りません。
むしろ違うことの方が一般的です。

そこでこの完全雇用国民所得と現実の国民所得の差を考える必要があります。
というわけで完全雇用国民所得と差を表すギャップを
考えていくことになります。

45度線

縦軸にYD(総需要)、YS(総供給)で横軸にはY(国民所得)をとります。
次に45度線の総供給曲線を書きましょう。

図としては45度線分析の理解が前提となります。
もし45度線分析ってどうやってできているのか、
あるいはどういう意味があるのか、ご存知ない方は
こちらの記事を先にご覧ください。
【わかりやすく解説】45度線分析とは?

45度線

それから総需要はちょっと縦軸切片が0より大きいところでとりつつ
かつ、45度線よりは緩やかな形で書いてください。

均衡国民所得

このYDとYSの交点で均衡国民所得が決まります。
均衡国民所得をY*(ワイスターと読む)としましょう。

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デフレギャップとは?図を使って説明します

ここまでの内容は前回解説した均衡国民所得の求め方でした。

当然ながらこの均衡国民所得と完全雇用国民所得が一致するわけではありません。

完全雇用国民所得

たとえば完全雇用国民所得YFが
上記グラフのようにY*よりも、
もっと大きな水準だったとしましょう。
ここから上の方に点を打っていきます。

そうすると総需要YDと総供給YSの間に
差が生じますね。

もし完全雇用を実現したいなら
総需要YDの水準が現在のままだといけませんね。
均衡国民所得は総需要YDと総供給YSの交点です。

最適総需要YD

だから最適な総需要YDは上記グラフにおいて点線で描いた線でないと
均衡にはなりません。
そうでないと、完全雇用国民所得が均衡と一致しないことになってしまいます。

デフレギャップ

現在の状況では
現実の総需要YDと最適な総需要YDとの間には差が生じていることになります。

差=ギャップ
です。

このとき発生する差(総需要YDの不足分)のことをデフレギャップといいます。

デフレというのは一般的には物価の下落を指す言葉です。
こういった物価の下落が発生する原因としては需要の不足を挙げることができます。
こういった点から需要不足状態をデフレギャップと呼んでいます。

以下は4年ほど前に書いた記事です。
図が手書きすぎてかなり古臭いし見にくいかもしれませんが
解説の仕方が上記とはちょっと違うので
ここまででデフレギャップの意味がわからなかった方は
以下、ご覧ください。

デフレギャップとは 図

上記図で、YFは完全雇用国民所得、YEは均衡国民所得です。
もしYFが上記図のようだったとして
その時に総需要(YD)と総供給(YS)のグラフは
どうなっているのでしょう?

YS(総供給)の点Aの方がYD(総需要)の点Bより高い位置にありますから、供給の方が多いことがわかりますね。

超過供給

ということで、AB間の距離分だけ供給が多いことがわかります。
こんな感じで供給が多い状態を超過供給といいます。

つまり提供する商品(供給)の方が買う人(需要)より多いので
物が余っている状態といえます。

この状態ではお店はなんとかして商品を売りたいので
値段を下げようとします。
安売り合戦状態になるわけですね。

値段が安くなること(物価が下がること)をデフレといいます。
こんな状態をデフレギャップといいます。

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デフレギャップを解消するには?

デフレギャップを解消するにはどうすればよいのでしょう?
ここまでの解説で、デフレギャップ状態は物が余っている状態だと
わかっていただけたと思います。

なのでデフレギャップを解消するには
物を減らしていけばいいわけです。
具体的には生産量を減らしていけばいいわけです。

財市場では国民所得YはYS(総供給)とイコールだとしています。
だから45度線分析なわけでしたね。
【わかりやすく解説】45度線分析とは?

総供給は物を生産するという意味でもありますから、
Y(国民所得)を減らす、グラフでは左に移動させればよいわけですね。
具体的にはYF(完全雇用国民所得)からYE(均衡国民所得)を目指せばいいってことです。

ただ、YE(均衡国民所得)は完全雇用国民所得ではないので
失業者が発生することになります

以上で解説を終わります。

続いてデフレギャップの計算問題を解いていきましょう。