参考文献・URL
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前回は総需要について解説しました。
⇒総需要の式について分かりやすく解説
この記事のテーマはマクロ経済学でも財市場です。
で、財市場の目的の一つとして需要と供給の均衡点を探すことがあります。
なので、今回は供給について解説していきます。
で、総供給の式はシンプルです。
Y(国民所得)=Ys(総供給)
です。
国民所得と総供給は等しいという意味です。
なのでグラフもシンプルです。
YとYsが等しいのでグラフの角度は45℃になります。
Yが100ならYsも100、Yが200ならYsも200ですから
グラフにすると原点0を通る45度の線になりますね。
このことから45度線分析といいます。
なぜ45度になるのか?
わかりやすく解説していきたいと思います。
45度線分析とは?わかりやすく解説します
ケインズは総需要の大きさによって
国民所得が決まるという考え方を持っています。
これを有効需要の原理といいます。
なので、需要を重視しているので
総需要の式はかなり複雑です。
前回の記事で総需要の式について解説しましたね。
⇒総需要の式について分かりやすく解説
これに対して総供給はシンプルですね。
Y(国民所得)=Ys(総供給)
ですからね。
ではなぜY=Ysとなるのでしょう?
たとえば国民所得Yが10兆円だったとします。
この10兆円というのは物が生産された分のことです。
つまり供給されたのが10兆円だというのと同じことです。
なので国民所得Y=総供給Ys
となるわけです。
で、
と総供給のグラフは45度になっています。
なぜ45度になるのでしょう?
上記グラフをご覧ください。
横軸をY(国民所得)、縦軸をYs(総供給)とします。
Yが100ならYsも100、Yが200ならYsも200ですね。
100に対して100というのは傾きが1ということです。
横軸に1進んだら縦軸に1進むことを傾きが1といいます。
上記グラフは直角の2等辺三角形になりますね。
上記グラフはかなりごちゃごちゃで申し訳ないのですが
OBとOAは長さが同じですね。
Yが200のとき(ここまでがOB)、Ysも200(ここまではOA)なので。
よってOA=OB。
そして点Bから垂直にまっすぐ線をひいたら
角OBAは90°(直角)です。
また、OA=OBより
三角形OABは直角二等辺三角形といえます。
角OBAは90°で三角形の内角の和は180°なので
残りの2つの辺の角度の和は90°となります。
また二等辺三角形なので角OABと角AOBは同じ角度です。
よって残り90°を2つで分けるので、角AOBは45°ということから
上記グラフは45度といえますね。
かなりややこしい話でしたね(苦笑)。
以上から45度線分析と言っているわけです。