前回の記事では事業部制組織について解説しましたが、
大企業ほど事業部制組織を採用することが多いです。
ところが事業部制組織にはデメリットがあります。
⇒事業部制組織のデメリットは?職能別組織の違いもわかりやすく解説
⇒事業部制組織のメリットとデメリットは?
事業部制組織のデメリットは良くも悪くも
事業部同士が競争関係になって全社的な統一が図りにくいとか
資源の重複が生じるなどが起こります。
だからそういうデメリットを是正するための
いろんな組織構造上の工夫を凝らしたりします。
今回の記事ではこういったデメリットを是正するために登場した
プロジェクトチームとは何か、解説したいと思います。
プロジェクトチームとは?
たとえば、会社が不況で全社的にどうしても50人くらい解雇しないといけない場合に
解雇する人をどうやって決めるか?という話です。
このときに事業部同士で話し合わせても
うまくいきません。
なぜなら事業部同士は対立関係にありますから。
そもそも事業部制組織という前提の話ですからね。
⇒事業部制組織のデメリットは?職能別組織の違いもわかりやすく解説
じゃ、2つの事業部からそれぞれ25人ずつ解雇するという事も考えられますが
適切かどうかわかりません。
片方の事業部の方が採算が合わないなら
採算の合わない事業部のスタッフを解雇したいですからね。
そこで会社内に経営合理化問題のプロジェクトチームを作ります。
そしていろんな部門から人を出してもらいます。
事業部からも人事に詳しい人を出してもらって、
スタッフ部門からも人事部の人を出してもらって。
そこである程度、誰を解雇するかという権限を与えて
話合わせ、元の部署に戻らせて解雇を実行するわけです。
こんな感じで別に解雇だけの話ではありませんが
いくつかの部門が関係する経営合理化問題を解決するために作る臨時の小組織のことを
プロジェクトチームといいます。
いくつかの部門にまたがる経営合理化問題であればよいので
解雇だけでなく、新製品開発なんかでもプロジェクトチームを作ることがあります。
またプロジェクトチームは臨時の小組織ですから、
目的が達成されたら解散します。
以上で解説を終わります。