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1次試験

ブルウィップ効果の対策は?




ブルウィップ効果はコンビニなどのお店(川下)で予想以上に商品が売れた場合に、
さらに上流に卸売業者に大量に商品を発注することになり、
その結果、さらに上流の製造業者に大量の注文をすることになるため
全体で過剰在庫を招いてしまう効果をいいます。

もし上記の説明でわかりにくかった場合には
こちらの記事で具体例を挙げて解説していますのでご覧ください。
ブルウィップ効果 具体例

この記事ではブルウィップ効果対策について解説します。

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ブルウィップ効果対策

ブルウィップ効果対策について理解するなら
中小企業診断士の1次試験運営管理の過去問を検討するのが効果的です。

そこで過去問題の一部を抜粋して解説します。

ブルウィップ効果対策
サプライチェーンの各段階の事業者が顧客に納品する頻度を
週に1回から週に2回に増した。
(平成22年度第34問イの肢より)

適切な肢です。

製造業者が卸売業者に、卸売業者がスーパーやコンビニなどのお店に
納品する頻度が増えれば増えるほどブルウィップ対策につながります。

なぜならお店側からした場合、商品が届く頻度が増えるなら
余分に在庫を持つ必要がなくなるからです。

たとえばお店にケーキが5個あって、5個とも売れた場合、
1週間に1回しか仕入れることができないなら「30個くらい注文しようかな」と思うかもしれません。

でも毎日仕入れることができるなら「とりあえず5個注文しよう」
となって、過剰に発注しなくてすむます。

となるとさらに上流の卸売業者も製造業者に発注する商品個数も減りますから
ブルウィップ効果対策につながるわけです。

ブルウィップ効果対策
卸売業が、小売業のPOSデータを自らの在庫管理に活用すると、ブルウィップ効果はある程度抑制できる。
(平成20年度第25問イの肢より)

適切な肢です。

卸売業がコンビニなどのお店の売上や在庫状況を把握できるなら
卸売業としては、「このお店はケーキが3個必要だな」と
需要を予測できるので、製造業者への発注量にブレがなくなります。

その結果、お店、卸売業、製造業者全体の在庫量が減り
ブルウィップ効果を抑制できるため対策になります。

もし卸売業がコンビニなどのお店のデータを把握していないなら
突然お店が卸売業者に「ケーキを5個お願いします」といった感じの依頼がくるため
不測の事態に備えるため卸売業者は製造業者に過剰に商品を発注することになります。

ちなみにPOSについてよくわからない方はこちらの記事をご覧ください。
POSシステムとは?メリットについても解説

以上でブルウィップ効果対策についての解説を終わります。