1次試験

乗数効果とは?わかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

「私の責任で静岡県にリニアモーターカーを通す!」
と強気に総理大臣が言ったとしましょう。

この記事を書いているのは2020年7月下旬なのですが、
実際のところ、こんな感じでリニアモーターカー計画が頓挫しています。

なので、総理大臣がリニアモーターカーなどに公共投資するとしましょう。
もし、リニアモーターカーだけでなく
ダムとか橋など、政府が公共投資したら
どれくらい景気がよくなるか?というのが乗数効果です。

たとえば、熊本県にダムを2000億円で作ったとしましょう。
そうすると私たち日本国民の所得がいくら増えるか?といったときに
2000億円だったらダメです。

掛け算で増えるはずです。
掛け算というのが乗数効果の乗数になります。

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乗数効果についてわかりやすく説明

乗数効果ってどんな話なのでしょう?

乗数効果の説明のためダム建設

たとえば政府(総理大臣)が予算を組んで
たとえば1000億円かけてダムを作るとしましょう。

ただ、総理大臣が作業着を着てダムを作ることはできません。
専門スキルがないですし、総理大臣は外交など
やらないといけない仕事がたくさんありますから。

なので、飛島建設などの建設会社に1000億円のお金を渡して
お願いすることになります。

ここまでの話なら、
建設会社が1000億円受け取っただけなので
国民所得が1000億円増えただけで終わるわけです。

でも経済というのはここから先の方が大事です。

ここで前提として限界消費性向を0.7としましょう。
限界消費性向の意味を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ケインズ型消費関数についてわかりやすく説明

限界消費性向0.7というのは、
たとえば、日雇いのアルバイトで1万円もらったうちの
7000円支出したようなケースです。

限界消費性向が0.7というのは所得が1万円増えたら
その0.7倍だけお金を使う(消費が増える)という意味
です。

政府が建設会社に1000億円のお金を渡しました。
この建設会社のお金は1000億円増えました。

当然、1000億円はこの建設会社の社員のお給料などにも
使われるわけですね。

限界消費性向内でラーメン

お給料をもらったら建設会社の社員は
子どもを連れてラーメンを食べに行ったり、
彼女とフランス料理を食べに行ったりすることでしょう。

もちろん、ダムを建設中、
近くのレストランでお昼ご飯を買うこともあるでしょう。

すると、建設会社の社員たちにより、
レストランは儲かりますね。

ここで限界消費性向が0.7なので
1000億円のうちの0.7倍である700億円だけ
飲食店などの所得が増える
わけです。

今度は飲食店の従業員たちが、もらったお金で
電気屋さんに行ってパソコンを購入したり洗濯機を購入したり
したとしましょう。

すると、飲食店の従業員の所得が800億円増えたわけですが、
前提となる限界消費性向が0.7なので、
800億円×0.7=560億円だけ電気屋さんの所得が増えます。

ここまでまとめると、
公共工事により建設会社は1000億円所得が増え、
飲食店が700億円所得が増え、
電気屋さんで560億円所得が増え、
というのがどんどん循環していくんです。

政府としては1000億円しか予算を使っていません。
でも、その先、700億円、560億円と、
みんなの所得が増えていくということで、
このことを乗数効果と呼んでいます。

つまり、1000億円が起爆剤となって派生的に
他のお店で働いている人たちの所得も増えていくわけです。

そして最終的には国民全体でものすごく所得が増えるというのが
乗数効果
です。

だから、大掛かりなダム建設をすると、
普通は景気がよくなります。
それは乗数効果が働くからです。

以上で乗数効果についてわかりやすく解説しました。