1次試験

ファイナンスとは何なのか分かりやすく解説

単利と複利の違い




この記事ではファイナンスとは何なのか、
解説していきます。

中小企業診断士試験の財務・会計では
ファイナンスとアカウンティングに分けて出題されます。

アカウンティングは過去から現在にかけてが対象になりますが
ファイナンスは現在から将来に向けてが対象になる点で違います。

では本題に入っていきましょう。

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ファイナンスとは?

ファイナンスとは繰り返しになりますが
将来のことを考える分野
です。

将来のことって誰もわかりませんね。
大実業家の一人であるビルゲイツさんでもわからないと思います。
ソフトバンクの社長の孫正義さんも将来のことはわからないはずです。

で、先ほど解説したアカウンティングは財務会計と管理会計に分かれますが
基本は過去から現在にかけてが対象です。

なので、1円単位の金額計算が可能になります。
でも、ファイナンスって将来のことを考えますから
1円単位レベルまで正確な計算ができるわけがありません。

たとえば別の記事で解説している企業価値の計算方法。
企業価値の計算方法を例題を使って解説
これもファイナンスの一つですが、1円単位までぴったりと正確に
数字をはじき出せるわけではありません。

ファイナンス

あるいはあなたが八百屋さんを経営していたとして
将来、たとえば1年後、2年後の売上を1円単位まで正確に
算出することってできないですよね。

仮にできたら預言者でしょう。
ただ、預言者レベルまで求められたら
中小企業診断士試験に合格できるのは預言者ということになってしまいます。

そうなると凡人レベルの人はいくらファイナンスを勉強しても
不可能になってしまいます。

ファイナンスというのはどういう風に将来を予測し
どうせ予測してもその通りにはならないので
やっていく中でどのように調整していくかが大事になってくるという学問
なんです。

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ファイナンスとは予測する学問

先ほど、将来のことは誰もわからないといいました。

このことが前提になるのですが
ファイナンスとは予測(予想)する学問です。

といいますか、将来のことは予測するしかありません。
そして予測(予想)する方法は1つではないです。

たとえば医学なんかもそうですね。

2018年、ノーベル賞を受賞した日本人の方は
癌の免疫療法に新しい方法を考え出しました。

でも、以前までの癌の治療法って手術、抗がん剤、放射線療法が主でした。
なのに、2018年に入って免疫療法が主になるかもしれません。

そしてもしかしたら、あと10年くらいしたら
免疫療法以外の方法が発見されるかもしれませんよね。

こんな感じで、治療法だって年々、新しい方法が開発されていくわけです。
将来という誰もわからないことを考えるファイナンスの分野だって
唯一のものがあるわけありません。

つまり、将来のことを予想する方法は複数あるってことです。

また、将来のことを予想する複数の方法は
ある考え方は取り入れているけど、ある考え方は
捨てています。答えが不正確になるってことです。

でも、繰り返しになりますがファイナンスは将来を予想する学問です。
捨てている考え方あって、不正確な数字になったとしても
そもそも将来を完璧に当てることは無理です。

この辺の妥協がファイナンスを勉強する上で必要になってきます。
いい意味で大雑把に将来を予想する心構えが重要です。

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ファイナンスはお金に注目します

先ほど、ファイナンスは将来を予想する学問だといいました。
別の角度からファイナンスを見ると、
ファイナンスとはお金に注目する学問だともいえます。

なので、たとえば一戸建ての家であっても
あるいはドッグフードを販売している株式会社であっても
ファイナンスとして家や会社を取り扱う場合には
どうにかしてお金に換算して評価することになるわけです。

逆に、どうやってもお金に換算できないものは
ファイナンスの対象にはならないということも意味しています。

たとえば、ドッグフードの会社の社長さんは
すごく優しい性格をしていて、何をしても怒らない性格だとします。

優しい性格で起こらない性格だったら
スタッフも会社を辞めずに、離職率も低くなりそうです。

でも、優しい性格というのを金額で評価することは難しいです。
なのでこういった性格などはファイナンスで扱うことはできません。

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ファイナンスとはより低いコストでより高いリターンを得るための考え方

たとえばドッグフードを製造する会社を立ち上げようと思ったら
機械を購入したりする必要があります。

もしお金がないなら銀行から融資を受けるなどして
資金を調達する必要が出てきますね。

ただ、銀行から融資を受けたら、毎月少しずつ返済する必要があります。
もちろん、お金を借りたら利息も支払わないといけません。

利息は1円でも安い方がいいですね。

でも、借りたお金から得られる利益はより大きい方がいいですね。
たくさん作ったドッグフードが売れたほうがいいですね。

こんな感じで「少しでもコストは低く、でも得られるリターンは大きく」
と考えることもファイナンスです。

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ファイナンス特有の専門用語

ファイナンス用語

アカウンティングで登場した専門用語は
ファイナンスでは別の用語になっていることもあります。

まず上記図は貸借対照表です。
まず、資産のことをAsset(アセット)、
負債のことをDebt(デット)、
自己資本のことをEquity(エクイティ)とファイナンスではいったりします。

それから、ファイナンスでは上記用語を
AssetをA,DebtをD、EquityをEと略して記載することがあります。

また、アカウンティングでは自己資本といっていましたが
ファイナンスでは株主資本といいます。

自己資本って会社側の視点に立った用語になります。
ファイナンスでは株主視点に立つため株主資本といいます。

ファイナンス用語

で、貸借対照表の右側、DebtとEquityですが
ファイナンスではお金の調達を意味しています。

Debtでは債権者から会社に融資、リターンとして利息を得ます。
ここで注意ですが、お金を払う方を利子、お金を受け取る方を利息といいます。

 

なので、債権者からみると利息であって
会社からみると利子
となります。
ただ、利子と利息を使い分けない場合もあります。

ファイナンスってかなり用語が難しいですね。

Equityでは株主が投資することで
リターンとして配当を得ます。

それからお金を調達した会社は事業活動をおこないます。
Assetで調達したお金で投資運用したり事業をして収益を得ます。

そして得られた収益から債権者に利子を払い
株主に配当を払うわけですね。

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ファイナンスとはキャッシュにフォーカスする学問である

会社は利益を追い求めます。
でも、ファイナンスの分野では利益ではなくお金(キャッシュ)にフォーカスします。

利益は会計分野での計算の方式によって
数字が変わってしまうんです。

だから客観的に判断できるキャッシュにフォーカスします。
このためキャッシュフロー計算書というものが存在するんです。

具体的にはお金が会社に入るところと出るところに注目します。
これなら、計算の仕方で数字が変わるってことがありませんからね。
総額の収入から総額の支出を引くことで事業収益となります。
これをフリーキャッシュフローといいます。

フリーキャッシュフローについてはこちらの記事で解説しています。
フリーキャッシュフローの計算式の注意点とは?

フリーキャッシュフローは会社が自由に使えるお金のことです。

これがファイナンスの全体像になります。
以上の考え方がファイナンスの勉強をしていると常に必要となりますので
必ず覚えておいてくださいね。