参考文献・URL
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前回の記事では不完全競争市場の中でも独占市場について
解説してきました。
⇒独占市場における利潤最大化と価格決定についてわかりやすく解説
今回は不完全競争市場の一種、
寡占市場について解説していきます。
寡占市場とは?
寡占市場の『寡』は『少ない』と言う意味です。
寡黙な男性というと、口数が少ない、
あまりしゃべらない男性のことを意味しますね。
こんな感じで寡占の寡は少ないという意味なので
製品を作る側が少ない市場を寡占市場といいます。
寡占市場の例
日本に存在する寡占市場の例としては
携帯電話業界を挙げることができます。
規模の小さい携帯電話会社を除くと
NTTドコモ、au、ソフトバンクくらいしかありませんね。
他にもビール会社も寡占市場です。
ビール会社で有名なのはキリンビール、
サッポロビール、アサヒビールくらいですね。
こんな感じで少数の会社が市場を独占しているものを
寡占市場っていいます。
で、少数の企業にお客さんが紐づけられているような状態が寡占です。
寡占市場の4つの特徴
寡占市場には4つの特徴があります。
特徴1.
市場に数社しか存在しないのが寡占市場です。
市場に1社しか存在しない独占市場とは違います。
⇒独占市場における利潤最大化と価格決定についてわかりやすく解説
特徴2
寡占市場の場合、扱う商品は同質的です。
シチリア産のオレンジみたいに他のオレンジと違うものを扱うなら
異質的といいます。
これに対して同質的とは、オレンジの市場なら
他の会社が扱っているオレンジとまったく同じオレンジを扱うという意味です。
特徴3
情報の完全性があるのが寡占市場です。
情報の完全性とは商品に関する情報を
買う側も作って販売する側もよく知っている
ということです。
特徴4
企業の新規参入は絶対にできないわけではないけど
かなり難しいというのが寡占市場です。
これに対して独占市場は新規参入は不可能でしたし
完全競争市場では新規参入は自由でした。
以上で解説を終わります。