参考文献・URL
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ここまで2回にわたって価格弾力性について解説してきました。
⇒価格弾力性の求め方を例題を使って解説
⇒グラフを利用した価格弾力性の求め方
今回は価格弾力性が関係する計算問題を
解いていきましょう。
価格弾力性の問題を解く前に計算式を作る
まず価格弾力性というと
需要の価格弾力性が一般的です。
で、需要の価格弾力性の式は
です。
上の式(需要の価格弾力性)は
価格Pが1%変化したら需要量xは何%変化するか?
という意味です。
では上記式を変形しましょう。
となります。
dx/dpは需要量xを価格pで微分するという意味です。
これが後の計算問題で重要になりますので
よく覚えておいてくださいね。
価格弾力性の計算問題1
計算問題
ある財の需要曲線Xと供給曲線Sが以下のように与えられています。
X=100-4p
S=6p
ただし、Xは需要量、Sは供給量、pは価格とします。
このとき、均衡点における需要の価格弾力性はいくら?
答えは小数点第2位を四捨五入してください。
まずX=100-4p
これをXをpで微分しましょう。
するとdX/dp=-4となりますね。
それから問題は均衡点における需要の価格弾力性でしたね。
均衡点はX=Sですから
100-4p=6p
10p=100
p=10
価格pは10とわかりました。
p=10を
X=100-4pに代入すると
X=100-4×10=60
これを先ほど変形した式に代入すると
となり、小数点第2位を四捨五入するので
答えは0.7となりますね。
価格弾力性の計算問題2
計算問題2
需要関数Xが
X=60-p/4
(X:需要量、p:価格)
とする。
p=40であるなら需要の価格弾力性はいくらか?
この問題も先に需要量Xを価格pで微分しましょう。
X=60-p/4より
微分すると
-1/4となりますね。
それからp=40をX=60-p/4に代入します。
X=60-40/4=50
よって
となり、需要の価格弾力性は0.2となりますね。
以上で解説を終わります。