参考文献・URL
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ヤフーニュースを見ていたら
規模の経済のわかりやすい事例となるものを発見しました。
以下ヤフーニュースより引用
引用元URLhttps://news.yahoo.co.jp/byline/satomasashi/20181218-00108031/
大戸屋は高価格のため、
取り込める消費者が限られてくるので、
出店できる場所も限られてしまう。特に地方は厳しいだろう。
そのため、現在の価格帯であれば、
現在の店舗数の約350店程度が限界ということになりそうだ。大戸屋は飽和状態に達しているのではないか。
一方、やよい軒は低価格のため、
取り込める消費者が多いので、
出店できる地域がまだまだあるといえる。さらなる店舗網の拡大が望めそうだ。
やよい軒が低価格を実現できているのは、
規模の経済(スケールメリット)を発揮できているためだ。やよい軒を運営するプレナスは、
弁当店「ほっともっと」を展開している。
ほっともっとの国内店舗数は11月末時点で2761店。他の業態店や海外の店舗を含めた同社の総店舗数は
3401店にもなる。こうした規模の大きさを背景に、
食材の仕入れコストや物流コストの低減を図っているのだ。以上引用終了
上記引用先は規模の経済のわかりやすい具体例です。
ただ、「規模の経済ってそもそもどういう意味なの?」
と定義がわからない方もいると思います。
そこでこの記事では規模の経済について
グラフも使いながらわかりやすく解説していきたいと思います。
規模の経済とは?グラフを使ってわかりやすく解説
まずグラフをご覧ください。
横軸は規模、縦軸は数量(生産量)とします。
数量はどれくらい増えていくでしょう?

最初のうち(オレンジ色)、横軸の規模を増やしても
数量(生産量、縦軸)はちょっとしか増えません。
ですが、規模が大きくなってくると
先ほどと同じだけ規模を大きくすると(紫色)、
先ほどよりも数量の増加が大きくなっていますね。
さらに規模が大きくなると(黄緑色)、
同じだけ規模を大きくすると
今までよりも、もっと数量の増加が大きくなっています。
つまり収穫逓増の状態になっています。
⇒収穫逓増と収穫逓減の違いをグラフで解説
これが規模の経済です。
ちなみに規模の経済を活かせる組織に職能別組織があります。
⇒職能別組織の特徴とは?メリットやデメリットについてもわかりやすく解説
こんな感じで収穫逓増の状態だと
最初はちょっとしか生産量が増えません。
でも、規模が大きいとちょっと増やしただけで
生産量の増加が大きくなります。
すると、規模の小さい企業は規模を大きくしても
思ったほど生産量が増えません。
でも、規模の大きな企業は規模の小さな企業と同じ分だけ規模を増やしたら
規模の小さい企業よりも生産量の増加が大きくなるわけです。
つまり規模が大きくなればなるほど有利になります。
したがって規模の小さな企業は規模の大きな企業に
費用面で太刀打ちができません。
最終的には規模が一番大きくなった1社だけが
生き残る形になります。
結果、自然独占が発船してしまうわけですね。
自然独占についてはコチラの記事で解説しています。
⇒自然独占とは?例を挙げてわかりやすく解説