参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
前回の記事では完全代替財について解説しました。
⇒完全代替財とは?例を挙げてわかりやすく解説
完全代替財と似たような概念に完全補完財があります。
今回の記事では完全補完財とは何か?
わかりやすく解説したいと思います。
完全補完財とは?
完全補完財とは英語でいうとone pair(ワンペア)みたいな感じです。
2財を1組(ワンペア)で消費をするみたいなイメージが完全補完財です。
![完全補完財とは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
今例えば、横軸が手袋の左側、縦軸が手袋の右側だとしましょう。
まず手袋の左と右が1つずつそろっていますというところからスタートです。
手袋1組ってことです。
![完全補完財](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
で、ここから話をスタートして、
たとえば、手袋の左が1つしかなかったんだけど、
タンスを掃除していたら手袋の右側が1つ余分に見つかったとしましょう。
要するに、手袋の右側が2つになってしまったんですね。
![完全補完財](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
となるとうれしいですか?
うれしい=満足=効用(U)でしたね。
よくわからないという方はこちらの記事をご覧ください。
⇒無差別曲線の書き方を根本から解説
手袋の右が2つで左が1つあったとしたら
あなたはうれしいですか?
うれしくないですよね。
手袋は左右1つずつそろっていて初めて意味のあるものだからです。
なので、手袋が左1つ右1つという場合と
手袋が左1つ右2つの場合とで満足は変わらないってことです。
![完全補完財](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
これは反対の場合でもそうです。
左が2つで右が1つだったとしても満足は左1つ右1つの場合と同じです。
なので、緑色の線のL字型のところは
すべて同じ満足(効用)になります。
どうしてL字型になるか?
それは2財1組でないと意味がないからです。
だからどちらかの数量が増えてもどちらかが増えないのなら意味がないです。
うれしくありません。
これが完全補完財です。
補完というのはお互いがお互いを補っているという意味になります。
手袋や靴は左右1つずつないと意味がないです。
お互いがお互いを補っているんですね。
なので右側だけが1つ増えてもうれしくありません。
どちらかの数量を固定してどちらかの数量だけ増えてもうれしくありません。
満足(効用)が同じです。
効用が増えるのは左右がそろって2つずつになったときです。
このときは効用がたとえば20となります。
これが完全補完財です。
完全補完財の例としては
・靴
・靴下
・手袋
・ボルトとナット
などです。
2つがそろって1つとして意味があるものが完全補完財になります。
最後に完全補完財のときの無差別曲線はL字型になるということを
覚えておいてくださいね。