前回の記事では外注加工賃がなぜ直接経費になるのか、
解説しました。
⇒外注加工賃が直接経費になる理由
仕訳をするとき
直接経費などの直接費は仕掛品勘定になります。
これは覚えておいてください。
よくわからないという方は
コチラの記事をご覧ください。
⇒原価計算のやり方【初心者向け】
で、経費には直接経費と間接経費がありますが
日商簿記2級において
直接経費は外注加工賃と特許権使用料の2つが重要です。
ではなぜ特許権使用料は直接経費となるのか?
解説していきます。
なぜ特許権使用料は直接経費となるのか?
特許権使用料とは、他の会社(A社)が保有している特許技術を利用して
製品を作るときに、その特許権を自社(B社)が利用するための料金のことをいいます。
特許権使用料で有名なのがジュローム・レメルソンです。
ジュローム・レメルソンは、
工業用ロボットなどの特許で数兆円のお金を得たそうです。
で、特許権使用料が直接経費です。
なぜ直接経費なのでしょう?
「この特許権が存在する技術を利用して製品を作りたい」
という関係が明確にわかるから
特許権使用料は直接経費になります。
直接経費は出来上がった製品のどこに
その経費が使われているか、明確にわかるものをいいます。
逆に間接経費はその出来上がった製品のどこに
その経費が使われているか、不明確なものを言います。
特許権使用料はその製品のどこに利用されているのか、
明確にわかりますね。
たとえば、パソコンのAという技術に特許権使用料を支払ったとか。
だから特許権使用料は直接経費になるんです。
以上で解説を終わります。