材料副費とは材料を購入してから製品を作るために消費するまでにかかった
付随費用のことです。
ということは、付随費用=副費
ってことです。
だから材料副費という言葉を聞いたことがない方でも
付随費用だと知ったら、理解しやすくなったかもしれません。
付随費用っていうのは
材料を買うときにかかるいろいろな諸費用のことです。
この記事では材料副費の予定配賦について解説しますが
その前に、材料副費についてもう少し詳しく
解説したいと思います。
材料副費について詳しく解説
材料はトラックなどで会社にやってきて材料倉庫に搬入され、
しばらくして、現場に移動します。
そうなると、材料がトラックでやってきて材料倉庫に搬入されるまで
の間にかかる引取運賃が発生します。
引取運賃はトラックでやってきたならトラック運賃、
船でやってきたなら船賃、飛行機でやってきたなら航空運賃などが
かかってきます。
それから材料倉庫に保管している間に
保管費がかかります。
こういった費用を含めて材料副費っていいます。
ところで
材料副費には
・外部副費
・内部副費
があります。
外部副費は材料が主に、仕入れ先から届くまでの間にかかるものをいいます。
それから内部副費は、材料倉庫内でかかるものと、
材料倉庫内から出庫するまでの間にかかるコストです。
材料を購入した時に外部副費はすぐにわかります。
外部副費は送料の一種ですからね。
いくらかかったか、明確にわかります。
ところで付随費用は材料に含めて計算できます。
外部副費は付随費用の一種なので材料に含めて計算します。
外部副費はかかった費用が明確に把握できますからね。
なので、
(借方)材料~円/(貸方)買掛金~円
と仕訳すればよいです。
ですが、内部副費は材料を買った後、出庫までの間にかかるので
実際に発生した金額で計算するのって難しいです。
そこで内部副費については予定配賦を利用することになります。
材料副費の予定配賦について
材料副費は付随費用の一種です。
付随費用は材料の購入原価に加えます。
ですが、材料副費の中でも内部副費は発生額が具体的にはわかりません。
それでも内部副費は付随費用なので、なんとかして材料の購入原価に加えないといけません。
ジレンマですね。
材料副費を材料に含める気持ちはあるのに含めれないわけですから。
そこで予定配賦を利用するわけです。
材料副費の予定配賦を理解するために
一緒に例題を解いていきましょう。
例題
材料200円(購入代価)を掛けで購入しました。
なお、購入代価に対して20%の材料副費を予定配賦するものとします。
まず購入代価とは何でしょう?
購入代価とは材料そのものの価格のことです。
材料副費などの付随費用を含んでいない価格が購入代価です。
購入代価と付随費用を合わせたものを購入原価といいます。
式で表すと、
購入原価=購入代価+付随費用
となります。
で、例題では
購入代価は200円で付随費用は材料副費と同じです。
この場合には購入代価の20%が付随費用です。
たとえば、200円の商品を買った時に消費税が10%だったら
いくら支払う必要がありますか?220円ですよね。
これと同じような計算をします。
なので、200円に対して20%の材料副費が予定配賦(加えること)されますから、
200円×0.2=40円
40円が付随費用となります。
答えは以下のようになります。
材料を購入したら、材料という資産が増加します。
それから掛けで購入したら買掛金という負債が増加します。
で、材料副費(付随費用)を予定配賦(加える)するときには
材料副費という勘定を使っていきつつ、
材料という資産に加算をします。
以上で解説を終わります。