参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
前回の記事で、自然独占対策として政府は
どんな規制をするのか、解説しました。
⇒自然独占における政府の役割について
今回は具体的な価格規制の方法について解説していきます。
今回解説する価格規制の方法は
・積み上げ方式
・レートベース方式
の2つです。
積み上げ方式とは?
積み上げ方式とは商品を作るのにかかったコストを
積み木みたいに積み上げ、料金に反映させる方式のことです。
コストを積み上げていって、その金額を元に
価格を決定するわけです。
であるなら会社の社長はわざとに
コストをのっけることでしょう。
やりたい放題の経営になってしまうわけですね。
こういう経営手法を放漫経営といいます。
こんなやりたい放題の経営を防ぐために
レートベース方式というものがあります。
レートベース方式とは?
レートベース方式とはどんな方式でしょう。
たとえば水道会社を経営しているとしましょう。
で、価格を決定するときにまず総括原価を算出します。
総括原価=適正原価+適正事業報酬
です。
そして水道の料金単価=総括原価÷販売予定水道量
とすることで価格を決定します。
こういう価格決定の仕方をレートベース方式といいます。
で、適正原価とは水道会社にかかる費用のことです。
それから適正事業報酬は、水道会社が持っている資産(施設など含む)に
一定のレートを掛け算して算出します。
つまり適正事業報酬の一定割合が適正事業報酬になるわけです。
社長はちょっとでも適正事業報酬を大きくしていくでしょう。
なので、施設などに過大な投資をしてしまう可能性があります。
こういいったことをアバーチジョンション効果といいます。
以上で解説を終わります。