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1次試験

トービンのq理論

トービンのq理論




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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今回はトービンのq理論について
わかりやすく解説していきます。

中小企業診断士試験だけでなく
公務員試験などでも頻出の分野ですので
確実に理解していきましょう。

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トービンのq理論についてわかりやすく解説

トービンのq理論は以下の式で表されます。
トービンのq理論

要するにトービンのq理論は
株式市場で評価された企業の価値を資本の再取得価格で割ったもののことです。

で、株式市場で評価された企業の価値というのは
『株価総額+負債総額』
です。

どういうことかというと
その企業を完全に支配しようと思ったら
株主から100%株を買って、しかも銀行などの債権者が貸しているお金を
完全に肩代わりすればよいわけです。

すると株主と債権者両方の力を100%
支配することができます。

ところで
株式市場で評価された企業の価値というのは
『株価総額+負債総額』
でしたね。
株価というのは将来利益がどんどん利益が出てくる。

株主は会社が儲かったら配当金がもらえます。
その企業が将来儲かればもうかるほど配当金がどんどん入ってくるわけです。

逆に儲かっていない、倒産に向かっている企業だと
配当金が安い、あるいはもらえない可能性もあるので
株価が低いです。
誰もそこの株式を買わないからです。

みんなが買わない株は安くしないと誰も買いませんからね。

なので
株式市場で評価された企業の価値というのは
企業の将来の利益でもあるわけです。

なので今赤字という事実があっても
将来確実に売れるような商品を開発しているといった事情があれば
今後、どんどん会社が儲かり配当金がたくさんもらえるので
株価総額は大きくなります。

トービンのq理論

それから分母の資本の再取得価格ですが、
買い換え費用だと思ってください。

つまり分子は利益、分母は費用ってことです。

すると投資をしたときの費用と利益を比較して
トービンのqが1より大きい(q>1)なら

分子の利益の方が分母の費用より大きいので
投資をした方がいいってことになりますね。

トービンのq=1なら利益=費用なので
投資してもしなくてもどっちでもいいという感じですね。

逆にq<1なら
利益<費用
なので損しますから投資はしないほうがよいでしょう。

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トービンのq理論の特徴

トービンのq理論

トービンのq理論は株式市場を考慮している点に
特徴があります。

株式市場は企業が投資するかどうか判断する材料として
非常に大きな影響を与えてくれます。

たとえば株価が低い企業だと潰れそうなイメージを
持つかもしれませんし、株価が高いなら儲かってそうなイメージを
持つかもしれません。

どうせ投資するなら儲かってそうな企業にするはずです。
また株式市場は数字で出ているので
客観的な判断が可能ですね。

この会社は儲かってそうみたいな感覚論ではなくて
この会社の株価は1株1000円だから投資したほうが
良いみたいな感じです。