参考文献・URL
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前回の記事では外部経済と外部不経済について解説しました。
⇒外部経済のグラフをわかりやすく解説
⇒外部不経済と外部経済とは?例を挙げてわかりやすく解説
⇒外部不経済の余剰分析についてわかりやすく解説
外部経済も外部不経済も市場の失敗が発生しました。
なので、市場の失敗を防いで最適な資源配分を達成するために
外部効果の内部化という方法があります。
今回は外部効果の内部化について解説していきたいと思います。
外部効果の内部化とは?例を挙げて解説
外部効果の内部化ってどういうことでしょう?
![外部効果の内部化](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
たとえば、タバコのポイ捨てに悩んでいたとします。
で、『タバコのポイ捨て禁止!』という看板を立てました。
でも、ただ禁止と書くだけだと
タバコのポイ捨てをする人はいるでしょう。
なぜなら、法律や条例違反でないなら
タバコを吸う人は
逮捕されたり罰金を取られたりされないと感じることがあるからです。
そこで、
![禁止](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
上のように『ポイ捨て防止条例』という看板を設置することで
「もしかしたら罰金を取られるかも!?」と不安になり
先ほどの「ポイ捨て禁止」よりはポイ捨て抑止効果が生まれるわけです。
これを外部効果が内部化されたといいます。
こんな感じで罰則を設けたり、
ボーナスを与えたりすることで
最適な資源配分を達成することを外部効果の内部化といいます。
他にも外部効果の内部化の例を挙げてみましょう。
![外部効果の内部化](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
上の画像のように『関係者以外立ち入り禁止』という札やシールが
貼ってあったとします。
これも禁止くらいだと、
「まぁいいや入ってしまえ!」と
侵入してしまう人もいるでしょう。
でも、「無断立ち入りは住居侵入罪なので
警察に必ず通報します」と書いてあったら
恐怖を感じて侵入しないでしょう。
自分にとって不利益だからです。
逮捕されたら、最悪、牢屋に入ってしまうかもしれませんから。
これも外部効果の内部化の具体例です。
こんな感じで刑罰を与えたり、
逆にボーナスを与えることで目的を達成しようとすることを
外部効果の内部化といいます。
外部効果の内部化についてわかりやすく解説まとめ
![外部経済](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
外部経済のケース。
⇒外部経済のグラフをわかりやすく解説
自動運転車をもっと作ってくれた方が
社会にとってプラスになるから
「もっと作ってください」とお願いしたとしても
「当社では、今で大丈夫です」と断られてしまうかもしれません。
そこで政府は「もっと自動運転車を生産してくれたら補助金を出しますよ」
とお願いするわけです。
これは外部効果の内部化をはかっていることになります。
つまりこれで最適な資源配分を実現しているわけです。
あるいは外部不経済の場合。
⇒外部不経済の余剰分析についてわかりやすく解説
車を1台生産するごとに1000円分、周りに悪影響を与えているとします。
しかも作りすぎているので総余剰が減っています。
この場合、「もう少し生産量を減らしてください」
と会社にお願いしたとしても、「なんで、利益を減らさないといけないんだ!」
といわれて終わりです。
そこで、車1台作るごとに税金を余分に徴収する法律を作るわけです。
そうすることで、社会全体にとっての総余剰が最適になるように
持っていきます。
これも外部効果の内部化です。
以上で外部効果の内部化についての解説を終わります。