参考文献・URL
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今回、インフレギャップとはどういう意味なのか、
わかりやすく解説していきたいと思います。
インフレギャップの前に完全雇用国民所得について
インフレギャップとは何か解説する前に
まずは完全雇用国民所得について解説します。
上記の画像をご覧ください。
Ysは供給でYDが需要です。
Ysのグラフは供給ですが45度線になっています。
「どういうこと?」と気になる方はコチラの記事をご覧ください。
⇒45度線分析とは?わかりやすく解説
それからYEが均衡国民所得で釣り合っている状態です。
需要と供給がちょうどよい状態です。
では完全雇用国民所得とはどういう意味なのでしょう?
働きたくても働けないという人が1人もいない状態における国民所得のことです。
で、完全雇用国民所得をYFとします。
完全雇用国民所得は完全にみんな雇用されているときのGDPです。
別の言い方をすると働く意志のある人はみんな働いているときに生産される価値の合計のことです。
インフレーションとデフレーションについて
デフレーションとは簡単に説明しますと
物価が下がることです。
物価とは簡単に説明しますとある商品を以前と今で比べてみることです。
たとえば去年、リンゴが1個100円だったけど
今年、リンゴが1個80円だったら去年より今年の方がりんごの値段が下がったので
物価が下がったといいます。
そんな状態をデフレーションといいます。
逆に物価が上がることをインフレーションといいます。
たとえば去年リンゴが1個100円だったのが今年リンゴが1個120円だったら
物価が上がったからインフレーションです。
上記の画像でいうと、点Cと点Dの間はインフレーション状態です。
というのは、YD(需要)の方がYs(供給)よりも高い位置にありますね。
需要は消費者が欲しい気持ち、供給は生産者が作って売りたい気持ちです。
消費者の方が欲しい気持ちが強いけど、生産が追い付いてないので
物の値段が上がるわけです。
たとえばみんなほしいと思っているけど、在庫がなくて買えないなら
定価より高くても買う人がいるでしょう。だから物価は上がりインフレーションになるわけですね。
インフレギャップとは?
インフレギャップとは完全雇用国民所得(YF)のときに
YDの方がYsよりも高い位置にある状態です。
上記グラフだと点Cと点Dの間のことです。
インフレギャップを解消するためにはみんな働いて
どんどん製品を作って売ればよいわけです。
でも完全雇用国民所得状態なので
これ以上働ける人はいません。
ではどうすればインフレギャップを解消できるのでしょう?
詳しくは次の記事で解説します。
⇒インフレギャップを解消させる方法