デシの内発的動機づけというのは
当該活動以外には明らかな報酬が何もなく
活動それ自体が動機づけとなっているような状態で
自分が有能で自己決定的あると感じられるような行動により
得られる満足感のことです。
定義だけだと難しすぎてよくわかりませんね(苦笑)。
こんな定義を言われると
胸元を意識したドレスを着た美人女性がやってきたので、
シャイな男性が目をそらしながら「あの」って言って両手を組んで、
人差し指と人差し指をくるくると回し始めて、
下を向いて口笛「ピューピュー」吹いて、
上目遣いで「あの~」って言うような感じで
モジモジしながら、
「デシの内発的動機づけって・・・どういうこと?」
みたいに質問したくなりますね。
デシの内発的動機づけ論
![内発的動機づけ デシ](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
デシの内発的動機づけ論の定義、
難しかったと思います。
そこでデシの内発的動機づけ論について
例を挙げながら説明をしますね。
たとえばボランティア活動。
ボランティア活動というのはお金のためにやっているわけではありません。
「すごい!頑張ってるね」みたいな感じで
みんなから認められたいからやっている人もいるでしょう。
ですが、誰にも知られずにボランティア活動を
やっている人もいます。
そういう方って、
別にそれ自体で何かの報酬が得たいというよりは
そういう活動をすること自体が報酬だっていう状態なんですね。
これは立派な内発的動機づけです。
あと、フィギュアなどのオタクの方。
どのお店に行けば最も安くフィギュアが買えるか?
みたいな情報をよく知っているわけです。
そして、どれだけ遠い場所でも
電車やバスを利用してお目当てのフィギュアを買いに行きます。
これは完全に内発的動機づけです。
これって、フィギュアをわざわざ電車やバスを利用してまで
買いに行くこと自体が動機づけです。
自分が情報収集能力が高くて
また自分で決めている(自己決定的)という満足感です。
普通の人はそのお店に珍しいフィギュアが
安い値段で売られていることを知らないけど
フィギュアオタクである自分は、
珍しいフィギュアが売られているお店を突き止めれるわけですから。
満足感を感じれるでしょう。
デシの内発的動機づけ論は
前回解説したブルームの期待理論と比較されます。
⇒期待理論の具体例(わかりやすく解説)
ブルームの期待理論は外的報酬を重視しますが
デシの内発的動機づけ論は内的報酬(個人の内面にあるやりがいとか生きがい)を
重視します。
ある目標への道のりというのは
期待理論では合理的な人間だと仮定しているので
容易な道を選択します。
たとえばフィギュアなら、
交通費とか時間とかも考慮してフィギュアを買うでしょう。
内発的動機づけ論だとより困難だけど達成感のある方法を
選択することもあります。
以上で解説を終わります。