参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事では縦軸が名目賃金上昇率(⊿W/W)、
横軸を失業率(u)のグラフ(フィリップス曲線)が
どうして右下がりになるのか?解説しました。
⇒フィリップス曲線が右下がりになる理由
では、縦軸の名目賃金上昇率を物価上昇率(⊿P/P)に置き換えたら
どうなるでしょうか?
物価上昇率(インフレ率)と失業率の関係について
解説していきたいと思います。
物価上昇率(インフレ率)と失業率の関係をわかりやすく解説
まず物価が持続的に上昇することをインフレっていうんでしたね。
⇒インフレとは?意味と種類についてわかりやすく解説
なので物価上昇率=インフレ率ってことです。
それから前回の記事でフィリップス曲線について解説しました。
⇒フィリップス曲線が右下がりになる理由
フィリップス曲線はこちらのグラフです。
フィリップス曲線は右下がりの曲線になるんでした。
で、上記フィリップス曲線の縦軸である名目賃金率を
物価上昇率に変えてみましょう。
すると、フィリップス曲線と同様に
右下がりの曲線になります。
これは物価上昇率と失業率の関係を表すグラフも
右下がりの曲線になるってことです。
どうしてでしょう?
こちらのグラフをご覧ください。
ある点Tから失業率を減らそうとすると、
必ず物価は上昇してしまいT´になる、
ということです。
つまり、1番目に失業率が減ることで2番目に物価が上昇する(インフレになる)という
関係になっています。
具体的に例を挙げるとすると
失業率が4%から2%に減少すると、
インフレ率が0%から3%に上がるみたいなイメージです。
逆に
物価上昇率(インフレ率)をおさえようすると
失業率がアップしてしまいます。
いずれにしてもグラフは右下がりになります。
つまり、失業率が下がって、インフレ率も下がるということは
あり得ないってことです。
こんな感じで片方が増えたら片方が減る関係を負の関係と言います。
ですので、失業率とインフレ率の関係は負の関係にあるといえます。
こんな感じで何かを得たら何かを失う関係をトレードオフといいます。
なので、失業率とインフレ率はトレードオフともいえます。
こういったことがフィリップス曲線からわかったんですね。