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1次試験

ライフサイクル仮説とは何か?例題を使ってわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
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この記事ではライフサイクル仮説とは何か、
解説します。

ただ、ライフサイクル仮説の定義がわかっても
よくわからない可能性が否定できません。

そこで計算問題を使って
一緒に理解を深めていけたら、と思っています。

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ライフサイクル仮説とは?

ライフサイクル仮説とは

ライフサイクル仮説とは一生涯を考えたうえで
1年間の消費をどうするのか?ということを考えた仮説のこと
です。

ただライフサイクル仮説の定義だけでは
「???」だと思いますので
一緒に例題を解いて理解を深めていきましょう。

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ライフサイクル仮説の計算問題(例題)

ライフサイクル仮説例題

現在28歳で年収が400万円のサラリーマン男性について考える。
この男性は63歳が定年の会社に勤務しています。
そして現在から63歳までの35年間、年収はずっと400万円だとします。
寿命は78歳です。
定年後は働く気がないので年収は0円となります。
そんな状況下ですが、それでも毎年同じ額の消費をするとします。
この場合、この人が働いている期間における毎年の貯蓄額は
いくらになりますか?

ただし個人の消費行動はライフサイクル仮説に基づきます。
また最初、資産は200万円持っていて、遺産は残すつもりはなく
利子所得もないものとします。

どうでしょう?

現在年収が400万円ありますね。
現在28歳です。
78歳で亡くなることもわかっています。

図にするとこんな感じになります。

ライフサイクル仮説とは

年間の消費額をCとすると
28歳から78歳における50年間の消費額は
50×Cとなりますね。

それからライフサイクル仮説に基づくので
一生涯を考えて消費することになります。

つまり

一生涯の消費額=一生涯で使えるお金

なので、78歳で亡くなった瞬間のお金が0円になると仮定するわけです。

ここで一生涯の消費額は50×Cでした。
一生涯で使えるお金は現在の手持ち資産が200万円、
それかあ35年間年収400万円なので35×400万円、
定年退職後は収入0ですから

一生涯で使えるお金は
200万円+35年×400万円
となります。

ここで

一生涯の消費額=一生涯で使えるお金

ですから
50C=200万円+35×400万円

C=284万円となります。

消費は284万円とわかりましたが
例題ではこの人が働いている期間における毎年の貯蓄額を
聞いていますね。

貯蓄額=所得-消費額

なので、400万円―284万円=116万円

よって答えは116万円となります。

この例題のポイントは

一生涯の消費額=一生涯で使えるお金

です。

ライフサイクル仮説だからこそ成り立つ式です。
ちょうど死ぬ瞬間には一生涯で使えるお金は全部使い切っていると
考えるからこそ、上記の式が成り立ちます。

一生涯で使えるお金は働いている時期に稼いだ合計金額に
今持っている資産を足したものになります。

以上でライフサイクル仮説に関する解説を終わります。