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1次試験

ミクロ経済学における短期と長期の違い




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

ミクロ経済学の試験問題として直接問われることは少ないと思いますが、
企業の行動における短期と長期の違いについて理解しておきましょう。

そもそも試験問題を解く前提になってきますので。

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ミクロ経済学で登場する短期と長期の違い

ミクロ経済学の試験問題を見ていると
「短期の費用曲線は…」とか、「長期の費用曲線は…」みたいな感じで
短期とか長期という用語を目にする機会があるでしょう。

そもそも短期と長期ってどうやって分離しているのでしょう?
まず前提知識として資本について知っておいてください。

資本は設備という理解

資本というのはお金のことなのですが、
お金を使って機械や建物などの設備を購入するので
資本=設備という理解でOKです。

資本についてはこちらの記事で詳しく解説しているので
気になる方はご覧ください。
生産関数についてわかりやすく説明

ミクロ経済学における短期というのは
資本(設備)を変えることができないくらい短い期間のこと
です。

財務会計とか簿記の場合、短期と言うと1年以内というイメージを
持っている人もいるでしょう。

でも経済学では1年以内だから短期とか
1年を超えるから長期といった感じで
具体的な年数で分けているわけではありません。

短期と長期

では何で短期と長期で分けるか?というと
設備の量が変わるか変わらないかです。

たとえば、病院には超音波とかレントゲンといった検査するための設備が必要です。
こういった検査するための設備って急激には変えられないはずです。

たとえばCTとかMRIを導入しようと思ったら億単位のお金(資本)が
必要になる可能性があります。

ですから短期的には設備というのは変わらないはずです。
つまり、ミクロ経済学において短期と言う場合には
工場の数や設備の数が変わらないということです。

たとえば、2019年労働者が1000人いて資本(設備)が100台あったけど、
2020年労働者は2000人と増えたけど、資本(設備)は100台のままだったら、
これは短期です。

この例の場合、資本(設備)は100台のままだったから
短期と言う判断になりました。

でもこれが20年後とか30年後なら
おそらく施設の数は変化するでしょう。
そしたらこの場合は長期となります。

なので、仮に短期であっても労働者の数や労働時間は
普通に変化しますので、お間違いないようにお願いします。

とにかく短期の場合には与えられた設備で物を作るしかありません。
短期の場合、設備の増減は許されていませんから。

別の記事で固定費用という用語が登場します。
固定費用は減価償却費とか光熱費の基本料金が該当します。

短期というのは一定の設備で作るだけの話なので
固定費用だってかかります

固定費と固定という用語が入ると長期と言うイメージを抱きやすいですが
短期だって設備を利用するので固定費用は関係してきますよ。

よく覚えておいてくださいね。