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1次試験

経済学における波及効果とは?例を挙げて解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

今回は経済学における波及効果とは何か
例を挙げながらわかりやすく解説していきたいと思います。

波及効果について理解するためには
前提として投資乗数であったり政府支出乗数の理解が必須です。
ですので、まだご覧になっていない方は
先にこちらをご覧ください。
政府支出乗数と投資乗数の公式についてわかりやすく解説

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経済波及効果とは?

経済学における波及効果とはどういうことなのでしょう?

45度線分析

上記グラフはこちらの記事で解説したものです。
政府支出乗数と投資乗数の公式についてわかりやすく解説

ここでは簡単に上記グラフについて解説しますね。

上記グラフは⊿I(投資)が増えることで
総需要曲線(YD)が上にシフトし、
国民所得Yが何倍も増加することを意味しています。

で、たとえば⊿Iが1増加したのに対して国民所得⊿Yが3増加したなら
投資乗数は1×3=3となり、3倍分増加したということになります。

こんな感じで経済学における波及効果とは
投資や政府支出などの経済変数の変化(増加、減少)によって
他の経済変数(国民所得Yなど)に与える影響による効果のこと
をいいます。

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経済波及効果について例を挙げてわかりやすく解説

ここまでの解説だと抽象度が高くてよくわからないかもしれません。
そこで例を挙げて経済学における波及効果の解説をしていきたいと思います。

たとえばドッグフード製造会社が1億円投資したとします。

経済波及効果

上記グラフでYsは総供給曲線で45度線です。
45度線は横軸と縦軸が1対1の関係です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。
【わかりやすく解説】45度線分析とは?

ですからドッグフード会社が1億円投資したら
⓵で縦軸も1億円分、上にシフトし
⓶で横軸の国民所得も1億円分だけ横にシフトします。

ここで限界消費性向が0.7だったとします。
限界消費性向は傾きのことです。

限界消費性向分増加

ここで⓷番目として0.7×1億円分(0.7億円)だけ上にシフトします。
これは、1億円の投資によって国民所得が1億円分増えて
需要が高まった結果の0.7億円です。

また、これにより、他の会社が儲かって
そこの社員の給料が増え、またお金を使ってくれる
ということが繰り返されるというのが経済学における波及効果です。

なので、会社や政府が投資・支出するのって
単純に足し算ではなくて掛け算になって
国民所得に影響を与えてくれるわけですね。

以上で解説を終わります。