参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
アダムスミスさんを知っている人は多いでしょう?
有名な本を書いている人です。
アダムスミスさんは1700年代に『国富論』という
ものすごく分厚い本を書いています。
⇒国富論 1 中公文庫 / アダム・スミス 【文庫】
で、この本の中でアダムスミスさんは
何を主張したのでしょうか?
一言でいうと、要約するとどういうことを主張したのか
以下、ご覧ください。
アダムスミスの国富論を一言で要約すると・・・
国富論の中でアダムスミスさんは
一言で要約すると・・・
『自由主義が一番いいです』ということを
主張したんです。
つまり、国富論では自由主義が大切だと主張されています。
これを『レッセフェール』といいます。
どうして自由主義がよいのでしょう?
アダムスミスさんは『神の見えざる手(インビジブルハンド)」に導かれるように
私たち民間人が自由に取引をすると、
一番理想的な状態が実現できると考えたんです。
別の言い方をすると
民間にできることは民間がやったほうがよいと
アダムスミスさんは考えたんです。
以前の小泉政権も同じようなことを言っていました。
だから小泉さんはアダムスミスの考え方に近いと言われています。
神の見えざる手に導かれるように自由に私たちが行動すれば
一番よい状態が出来上がるってことです。
逆にいうと政府はいらないということです。
先ほど、アダムスミスは『政府はいらない』と考えたといいましたが
専門的にいうと、『非生産的』といいます。
政府とか行政がお金を消費するのは無駄遣いだってことです。
ちなみにアダムスミスさんは古典派のトップです。
⇒古典派の第一公準についてわかりやすく解説
⇒古典派の第二公準についてわかりやすく解説
とにかくアダムスミスさんは無駄にお金を使うから政府が大嫌いです。
アダムスミスから言わせると政府って国民経済においては最大の浪費者だと考えました。
また公務員を非生産的労働の雇用者といいました。
ただ、そうかもしれないけど、まったくいらないか?
というと、そうでもありません。
国家は最低限
・国を守る(他国が攻めてきたら自国を守る)こと
・治安維持
・裁判
必要だとアダムスミスさんは主張しています。
必要最小限の公共財の供給が
国家の役割だとアダムスミスさんは考えたわけです。
公共財についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒公共財とは何か具体例を挙げてわかりやすく解説
それからアダムスミさんは公債の発行(国の借金のこと)を否定して
原則行政の活動は税金によるべきだと考えました。
以上のことからアダムスミスさんは『小さな政府』を主張しました。
必要最小限の公共サービスの供給に限定すべきだという発想です。
別の言い方をすると『小さな政府』は
『夜警国家』と言い換えることができます。
夜警国家というのは「夜だけ見守ってくれればいい」という発想です。
「逆に昼間は民間人が活動しているので
表に出てこなくていい、民間人が寝てから政府は活動してください」
と政府を見下したような意味となります。
以上、アダムスミスさんの国富論を要約してみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。