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この記事では有効需要の原理とはどういうものなのか、
解説していきたいと思います。
有効需要の原理とは何かわかりやすく解説
まず上記グラフをご覧ください。
・Ydは総需要
・Ysは総供給
・YはGDP
・Cは消費
・Iは投資
・Gは政府支出
です。
Yd=C+I+G
となります。
で、Ydのグラフでもし、総需要が少なくなったら
それに伴ってYs(総供給)も減ります。
その結果、Y(GDP)も小さくなります。
上記のグラフの緑色の点線をご覧になっていただけると
わかるでしょう。
黒色の実践より緑色の点線にYdが変化したことで
Ysとの交点が下にシフトしました。
また、Y(GDP)も左になっていますから小さくなっていますね。
逆に総需要(Yd)が大きくなると総供給(Ys)も大きくなり
Y(GDP)も大きくなります。
上記グラフでいうと赤い点線にYdが上シフトしていて
Ysとの交点が右にシフトしています。
またY(GDP)も右に移動しているので大きくなっていますね。
こんな感じで需要が大きくなるか、小さくなるかで
Y(GDP)の大きさが変わることを有効需要の原理といいます。
つまり、GDPは供給ではなくて需要で決まるってことです。
供給を物を作って売りたい状態で需要とは商品が欲しい状態です。
なので商品を作ることより、消費者などが商品を欲しいという状態が
GDPを決めているわけです。
で、インフレギャップを解消する方法でも解説しましたが
ここでもう一度有効需要の原理を使って解説します。
⇒インフレギャップを解消する方法
もしデフレギャップの状態、つまり、Ysのグラフの方がYdより上の位置にある場合、
解消するためにはどうしたらよいでしょう?
先ほども言いましたが
Yd=C(消費)+I(投資)+G(政府支出)
でしたね。
で、Ydを上にシフトさせることで
デフレギャップが解消できるわけです。
Ydを上にシフトさせるということは
C、I、Gを増やせばYdが大きくなり上にシフトします。
だから、企業の設備投資を増やす(Iが増える)とか
公共事業を増やす(Gを増やす)ことをすればよいわけです。
そうすることでお金が民間にどんどん流れていくので
お給料が増えて、商品が欲しいという欲求が高まりますから。
逆にインフレギャップに陥っているときは
Ydの方がYsよりも上にあるため
需要を減らすことをすればよいわけです。
デフレギャップと逆のことをすればよいので
公共事業を抑えたり企業の設備投資を減らせばよいわけですね。
以上で有効需要の原理についての解説を終わります。