中小企業診断士試験の財務会計でも日商簿記の商業簿記でも
会計期間といえば、1年ということは知っていると思います。
では工業簿記における原価計算期間はどうでしょう?
原価計算期間は1か月間なんです。
この記事では原価計算期間とは何か?解説したうえで
なぜ原価計算期間は1ケ月なのか、解説したいと思います。
なぜ原価計算期間期間は1ケ月なの?
そもそも原価計算とは仕入れた材料を加工して製品にして
販売するまでの過程を計算することをいうんでしたね。
⇒工業簿記と商業簿記の違いをわかりやすく解説
原価計算期間とは原価計算を行う期間のことです。
で、原価計算期間は1ケ月となっています。
商業簿記の会計期間は1年でしたね。
これは財務諸表を作成するための期間です。
財務諸表というのは財政状態と経営成績を報告するための書類です。
この財務諸表は1年単位で提出しないといけないんです。
だから商業簿記における会計期間は1年なんです。
で、1年間という期間で原価計算をやっていると間に合いません。
なぜなら製品は毎月毎月完成します。
だから毎月毎月原価計算をしないと、
数字を把握できないんです。
毎月材料を仕入れて加工し、製品ができ、
そしてその製品は売れていきますから。
なので毎月原価計算しないとよくわからなくなるんです。
だから原価計算期間は1ケ月となります。
この辺は原価計算の意味が分かると理解できると思います。
⇒原価計算について簡単に解説します
工業簿記を勉強していくにあたって
今解いている問題は会計期間の話なのか
原価計算期間の話なのか、
しっかり認識するようにしましょう。
最後にまとめますと原価計算期間は1ケ月です。
製品が毎月できるので毎月原価を計算しないと追いつかなくなるからです。
以上で解説を終わります。