12月と6月にボーナスが支給される人、
多いのではないでしょうか?
そしてボーナスがもらえた瞬間
「やったー!これで沖縄旅行に行けるぞ!」
って感じでテンションがマックスになると思います。
まさにこれこそがサイモンさんの組織均衡論です。
組織均衡論とは?
組織均衡理論とは『誘因』と『貢献』という2つによって
組織が均衡するという理論です。
以下の表をご覧ください。

会社組織に関係する労働者、株主、お客さんたちは
貢献しようとする行動と誘因(お誘い)を天秤にかけて
意思決定をしています。
で、誘因の方が貢献よりも魅力的であれば
貢献しようと行動してくれます。
労働者であれば、たとえば1日に3件新規顧客を
獲得する(ノルマ達成)という貢献よりも
ノルマ達成できたら1万円インセンティブ(報酬)を与えるという誘因を比較します。
もし誘因の方が大きいなら、労働者は
頑張って新規顧客を1日3件獲得しようと貢献してくれます。
株主であれば、出資する(貢献)以上に配当(誘因)が魅力的なら
出資してくれます。
お客さんであれば、お金を払う(貢献)より魅力的なサービスが
提供(誘因)してもらえるなら、お金を払います。

なので組織が成立するためには
貢献<誘因
でないといけません。
もしあなたが労働者だったら
ノルマをこなす(貢献)のはいいけど、
その分十分な報酬(誘因)が欲しいでしょう。
別の言い方をすると
ノルマをこなす<十分な報酬
だから労働者は頑張れるわけですね。
逆に
ノルマをこなすに値しない報酬だったら
労働者は仕事をしないので、組織は存続できません。
たとえば、「1日3件、自動車を販売したら(貢献)
100円の報酬(誘因)を与えます」
だったら、従業員はやる気がでないですよね。
株主も、100万円出資(貢献)しても
倒産寸前で配当が出ない可能性の方が高い(誘因)のであれば
誰も出資しないでしょう。
よって、誘因>貢献
でないと組織は存続できないってことです。
もっといえば、誘因=貢献
というのでもギリギリ組織は存続できます。
たとえば、従業員のケースでも
ノルマ達成(貢献)と報酬がイコールくらいの関係でも
「仕方ないから頑張るか」と愚痴をいいつつも頑張ります。
というのは「こんな会社辞めてやる!」と転職しても
転職先の方が待遇がよいとは限らないからです。
わざわざ転職というリスクをおかすくらいなら
貢献と誘因がイコールの会社で働いていた方が
安全といえます。
以上で組織均衡論に関する解説を終わります。