参考文献・URL
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⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事でIS曲線の導出の仕方について解説しました。
IS曲線は原則として右下がりのグラフになるんでしたね。
⇒IS曲線とは?導出の仕方についてもわかりやすく解説
ですがIS曲線が垂直になるケースもあるんです。
この記事ではなぜIS曲線が垂直になってしまうことがあるのか
解説していきたいと思います。
IS曲線が垂直になるのはどんな時?
IS曲線が垂直になるのは投資が利子非弾力的な場合です。
非弾力的というのは伸び縮みしないという意味になります。
なので投資が利子非弾力的な場合っていうのは
投資が利子の変化に対して伸び縮みしない、要するに動かないという意味です。
このことを別の言い方で表現すると
投資の利子感応度がゼロとなります。
IS曲線が垂直になるグラフを導出してみる
IS曲線を導出する手順としては垂直であろうが右下がりであろうが同じです。
ですので、先にこちらの記事をご覧になっていただいた方が
理解しやすくなると思います。
⇒IS曲線とは?導出の仕方についてもわかりやすく解説
ではIS曲線が垂直になるケースについてみていきましょう。
とにかくIS曲線が垂直になるのは投資が利子非弾力的な場合でしたね。
ですから投資曲線をみていきますと・・・

利子感応度が0なので利子率が下がっても
投資量に変化はありません。
だから上記グラフのように垂直なグラフになります。
次に45度線をみていきますと、
投資曲線で投資量が増えていないので、

上記のように変化がありません。
現状維持ってことです。
投資量(I)に変化がないのでYD(需要曲線)が
上にシフトしないからです。
以上の結果からIS曲線は・・・

上記のようにIS曲線は垂直になりますね。
利子率が下がっても国民所得が変化しないので
垂直になるわけですね。
最後にまとめますと
IS曲線が垂直になるのは投資が利子非弾力的な場合です。