参考文献・URL
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新型のウイルスの影響であったりリーマンショックなどで
世の中が不景気になるたびに議論になるのがベーシックインカムです。
2020年ではおじいちゃんもおばあちゃんもスマホを持っています。
ですので、どんな方でも一度はネットニュースなどでベーシックインカムの記事を
見たことがあるのはないでしょうか。
もしベーシックインカムが日本でも導入されたら
世の中はどうなるのでしょうか?
この記事ではベーシックインカムとはどういうものなのか、
簡単にわかりやすく解説していきたいと思います。
ベーシックインカムとは?簡単に説明します

ベーシックインカムは『basic income』なので
直訳すると基礎所得(基本所得)ということになるわけですが、
これは市民権を持つ個人に対して無条件に与えられる基本所得のことです。
たとえば人類全員にお金をあげるとなったらキリがありませんし
お金は一応有限です。
なので、ある程度メンバーシップを決めるわけです。
たとえば国籍を持っている人だけとか日本国内に居住している人だけみたいな感じで
なんらかのメンバーシップは決めます。
その中で日本国籍を持っていたらとか
日本国内に住んでいたらとか、そのメンバーシップを満たしていたら
無条件でベーシックインカムがもらえます。
個人に対して現金で定期的に支給されるというのがベーシックインカムの特徴になります。
いろいろ議論はあります。
ただもっともシンプルなケースでいくと
その人が男性でも女性でも、20歳の若者でも88歳の高齢者でも
年収1億円の六本木ヒルズ族でも、借金まみれの人でもみんな関係なく
同じ金額を毎月もらえます。
たとえば月9万円ということなら、
1人世帯なら月9万円もらえますし、4人世帯なら月4人×9万円=36万円もらえます。
ではベーシックインカムは生活保護と何が違うのでしょう?
⇒生活保護法はいつからどういう理念で始まった?詳しく解説します
生活保護とベーシックインカムの違い

生活保護の場合は対象を限定します。
これを選別主義といいます。
本当に困っている人だけ、収入がない人だけに与えるわけです。
これに対してベーシックインカムの場合は
国民全員に給付します。
これを普遍主義といいます。
また、生活保護の場合はその人が働けるかどうか収入があるかどうか
健康状態はどうなのか?など細かくチェックした上で、
それでも足りない部分だけ補うという考え方になります。
これに対してベーシックインカムの場合は
その人が収入があるのか、どこに住んでいるのか、
働けるのか働けないのかに関係なく同じ金額を支給することになります。
また、生活保護であればその人の年齢や性別など
いろんな状況を細かく考慮するわけですが、
ベーシックインカムの場合は年齢や性別などの細かい状況を
まったく考慮せず同額となります。
それから生活保護の場合は世帯単位の給付になりますが
ベーシックインカムの場合は個人単位の給付となります。
あと生活保護の場合は人によってもらっている金額が違うし
現物給付もありますが、ベーシックインカムの場合は全部定額の現金給付のみとなります。
それからベーシックインカムは負の所得税とも違います。
負の所得税というのはその人の所得に応じて
あとから世帯単位で事後給付します。
でもベーシックインカムの場合は所得調査がありません。
その人の収入とか関係なく事前に個人単位で給付することになります。
続いてベーシックインカムのメリットについて解説していきます。
しばらくお待ちください。