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一般知識

社会福祉主事とは?分かりやすく解説




前回、名称独占資格と業務独占資格の違いについて解説しました。
名称独占資格と業務独占資格の違いについてわかりやすく解説

名称独占の資格として
いろんな社会福祉専門職ができていくわけですが、
昔からあった社会福祉に関する専門職として社会福祉主事があります。

今回の記事では社会福祉主事とはどんな資格なのか
わかりやすく解説していきたいと思います。

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社会福祉主事とはどんな資格なのかわかりやすく解説

社会福祉主事とは 分かりやすく

社会福祉主事が始まったのは1950年の新生活保護法のころです。
生活保護法はいつからどういう理念で始まった?詳しく解説します

新生活保護法ができる前っていうのは
生活保護の相談受付業務というのは民生委員がやっていました。
民生委員の仕事内容と報酬はいくらが相場なのか?わかりやすく解説

ですが民生委員って単なるボランティアに毛の生えた程度です。
そもそも民生委員になるために実技試験とか筆記試験などの試験はありません。

そもそもほぼほぼ無給なのに、大変な業務をしないといけない民生委員に
なるために難しいテストが必要になったらなり手がいなくなります。

民生委員になる人はボランティア精神に満ち溢れた人がなっているんです。
ただ、逆に民生委員になっている人は試験にパスした人ではないため、
何も知らない素人の可能性
だってあります。

しかも民生委員っていうのは市役所などに採用された役所の人間ではありません。
あくまで民間のボランティアです。
そういう意味で1950年ころ、
専門的な生活保護業務を担うような職員が必要になってきたんです。

それで民生委員にかわって
生活保護業務を担う有給職員として社会福祉主事が始まりました。

社会福祉主事が誕生した経緯はこんな感じです。
で、もともとは生活保護業務中心だった社会福祉主事ですが、
そのあと身体障碍者福祉法とか知的障碍者福祉法とかいろんな法律ができてきます。
そういうことにも社会福祉主事は対応するようになっていきました。

ただ社会福祉主事になるためのハードルはかなり低いです。
大学などで福祉関連の科目を取得して卒業すれば社会福祉主事の資格を取得できます。

あるいは市役所に就職した時点で専門科目の単位を取得していなくても
あとから通信教育などを利用して単位を取得すれば社会福祉主事になることができます。

そういった意味では、
民生委員と比べて社会福祉に関する科目を取得しているという意味では
社会福祉主事の方が専門性が高いですけど
専門科目に関しては3科目以上取得するだけでOKなので
そんなに専門性が高いとはいえませんね。

なので、社会福祉主事はそこまで専門性が高い資格とは言えないだろうと
批判されてはいます。
でも、社会福祉関連の資格としてはほかに介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士くらいしかないので
今でも社会福祉主事は社会福祉事務所で直接担当できる資格として存在しています。