今回の記事では生活保護法はいつから始まったか、
またどういう理念で始まったのか詳しく解説していきたいと思います。
生活保護法はいつから始まった?
戦前は社会福祉ってあまりありませんでした。
あるとしたら救貧法(恤救規則)みたいなものですね。
⇒恤救規則(じゅっきゅうきそく)とは?わかりやすく解説
救貧法は後に救護法に代わっていきますが、
この法律はこれからお話しする生活保護法とイコールの関係にはありません。
本格的に日本の社会福祉系の仕組みが出来上がったのは戦後になってからです。
日本はアメリカと戦争して負けました。
負けたため、アメリカ軍に日本は占領されていました。
そのときに日本にやってきたアメリカ軍の人たちって
アメリカでいうところのリベラルな人が多いです。
実際、ニューディール政策に関わった人が日本にやってきて
ニューディールを日本でもやろうという感覚がありました。
だからこそ特にアメリカの中でも社会保障・社会福祉の権利という意識が強い人が
多かったからこそ、日本で色々取り組みが進められたというのがあります。
で、戦後すぐ1946年の段階でできたのが生活保護法です。
生活保護法ができるまでは救貧法(恤救規則)からできた救護法や母子保護法、医療保護法などがありました。
そういうのを全部まとめて生活保護法になったんです。
生活保護法はどうしてできた?(理念)
1946年にどうして生活保護法ができたのでしょう?
あたりが焼け野原だったからです。
戦争で家を焼かれて食べるものも、住む家も着るものも何もない人が
たくさんいました。
だからこそ、今困っている貧困者をなんとかしないといけないということから
生活保護法ができました。
続いて1947年には児童福祉法ができました。
なぜできたか?戦災孤児が街にあふれていたからです。
戦争で親を失った子供が街にいっぱいあふれていたので
そんな現状をなんとかしないといけないということから児童福祉法ができました。
戦後、国はお金がないので
本当に必要なところから手をつけていきます。
生活保護法ができて児童福祉法ができたんですね。
それくらい生活保護法は大事な法律だということです。
続いて生活保護法における4つの原理について解説します。
⇒生活保護法における4つの原理とは?