一般知識

予算の種類についてわかりやすく説明




いきなりですが、国の予算と地方自治体の予算は別物だと思っていませんか?
国の予算が決まらないと地方自治体の予算が決まりません。

ほとんどの自治体って国から補助金をもらっています。
国からの補助金をもらっているんです。

国の予算が決まらない⇒補助金が決まらない⇒地方自治体の予算が決まらない

ということになります。

だから国の予算と地方自治体の予算ってリンクしています。
そういった意味でも行政書士試験受験生だけでなく
地方公務員受験性も今回解説する国の予算について知っておいて損はないでしょう。
もちろん、受験生でなくても一般常識として国家予算について理解しておいた方が良いと思います。

予算はお財布みたいなものです。
国の予算(国家予算)は3つあるのでお財布が3つあるイメージです。

国を1つの家族だと捉えた時に
この家族で管理しているお財布が3つあるって思ってください。

この記事では予算の種類(3種類のお財布)について解説します。

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予算の種類:一般会計予算

まず1つ目のお財布(国の予算)に一般会計予算があります。
一番メインになる予算です。

一般会計予算は一般的な歳入、歳出が該当します。
なので税金を国民から徴収して教育、公共事業、社会保障などに使ったりしている状況を
表したものが一般会計予算となります。

たいていテレビや新聞で『予算』といったら一般会計予算を指しています。

令和2年度の一般会計予算は
歳出総額1,026,580(単位は億円)、歳入総額は1,026,580となっています。

引用元:財務省

数年前までは97兆円くらいの予算でしたが、
令和2年では102兆円と100兆円を超えているんですね。

で、たとえば歳出の1つ、社会保障は358,608(全体の34.9%)です。
だいたい3分の1が社会保障に使われています。

それから社会保障のさらに半分が地方交付税交付金等で158,093(15.4%)となっています。
地方交付税は地方に対する補助金のことです。

あと歳出としては公共事業68,571(6.7%)、文教及び科学振興55,055(5.4%)、防衛53,133(5.2%)
がだいたい同じくらいの割合で存在しています。

次に歳出の中でも借金に関わるものとしては
元本を返す意味合いの債務償還費149,316(14.5%)と
利息を支払う意味合いの利払費等84,200(8.2%)があります。

つまり、一般会計予算の歳出としては

基礎的財政収支対象経費に該当する

・社会保障は358,608(34.9%)
・地方交付税交付金等で158,093(15.4%)
・公共事業68,571(6.7%)
・文教及び科学振興55,055(5.4%)
・防衛53,133(5.2%)

と、

国債費に該当する

・債務償還費149,316(14.5%)
・利払費等84,200(8.2%)

があります。

なので国債費は歳出全体の約4分の1で、
それ以外の基礎的財政収支対象経費(借金以外の支出)は全体の4分の3となります。

引用元:財務省

次に歳入をみていきましょう。
歳入の半分以上は税金なのですが、
メインは所得税195,290(19.0%)、法人税120,650(11.8%)、消費税217,190(21.2%)の3つとなります。
で、これら3つのなかでだいたいの年度では所得税が一番大きくなるのですが、
令和2年では消費税の方がウェイトは大きくなっています。
これは消費税が8%から10%に増税された影響でしょう。

今、国は社会保障にからんだお金を出す余裕がありません。
そんなこともあって、消費税を増税しています。
他に財源がないので仕方がないから消費税を増税しているってことです。

法人税は減税しているのでウェイトは小さいです。
法人税が大きいと、利益を出している企業は海外に逃げたりしますからね。

あとは国が借金して手に入れる公債による収入として
特例公債254,462(24.8%)と建設公債71,100(6.9%)があります。
これら2つの借金を合計すると公債金325,562(31.7%)となります。

ですので、借金は歳入全体の31.7%ということです。

ところで特例公債というのは社会保障などの財源にあてます。
建設公債は東京オリンピックを開催するため、
スタジアムを作ったりするための財源として調達しています。

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予算の種類:特別会計予算

特別会計予算は以前解説したことがあります。
特別会計とは?わかりやすく解説

特別会計予算

ここではもう1度詳しく特別会計予算について説明しますね。
まず、一般会計予算がメインのお財布(長財布とか)だとすると、
特別会計予算は小銭を入れるような感じのお財布だとイメージしてください。

一般会計予算と特別会計予算といった感じでお財布を分けているってことです。
管理を分けているわけです。

一般会計予算は一家の大黒柱のお給料みたいな感じ、
特別会計予算は子どものためだけの蓄えみたいな感じです。
子供が塾に行ったり、高校に行ったり、結婚資金を貯金しておいたりみたいな感じです。

たとえば特別会計予算の1つに年金特別会計があります。
20歳をすぎた国民は政府に対して国民年金などの年金保険料を支払います。
この年金保険料は国にとっては収入です。

この収入は老齢基礎年金みたいな感じで老人などに年金を支出しているわけです。
こんな感じで予算が出来上がっています。

予算=お財布と考えると分かりやすくて
お金が入ってきたら財布に入れて、使うときは財布から出しますからね。

このように特別会計予算として年金特別会計という
一般会計とは別のお財布を用意することで
国民が年金を払わない(未納付)ために
財源がいくら不足しているか?把握しやすくなります。

こんな感じで一般会計と特別会計を分けることで
収入と支出のバランスが把握しやすくなる
んですね。

ここまで把握してもらったら、特別会計予算について
理解やすくなったでしょう。

特別会計予算というのは
国が特定の事業を営む場合(たとえばお年寄りに年金を支給するとか)や
特定の資金を保有してその運用をする場合とか特定の歳入(国民から保険料を徴収する)をもって特定の歳出にあてるために
一般会計の歳入歳出と区別する必要がある場合に『限って』設定することができる予算のことです。

ただ特別会計というのは国民からの批判が多いです。
無駄遣いとかどこかで予算を隠しているんじゃないか?と思われやすいからです。

そんなこともあって特別会計は減ってきています。
たとえば平成5年ころは特別会計が38個ありました。
ですが平成29年では13個まで減少しています。

ちなみに令和2年の特別会計の歳出総額は391.8兆円だそうです。
引用元:財務省

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予算の種類:政府関係機関予算

政府関係機関予算

政府関係機関予算というのは資本金の全額を政府が出している予算のことです。

具体的には

政府関係機関は

・日本政策金融公庫
・国際協力銀行
・沖縄振興開発金融公庫
・国際協力機構有償資金協力部門

の4つの機関が該当します。

たとえば日本政策金融公庫は低金利でお金を貸してくれるところです。
起業しようと思ったけどお金がない場合には日本政策金融公庫にいってお金を借りたりします。

これら4つの機関の収入と支出は政府関係機関予算として国会で議決を受けています。

政府関係機関予算についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
政府関係機関予算とは?わかりやすく解説