補正予算という用語をご存じでしょうか?
意外と補正予算の定義を間違っている人が多い気がします。
たとえば補正予算とは本予算に加える予算だと思っている人もいます。
でも違うんです。
この記事では補正予算とは
どんな予算なのか、わかりやすく解説したいと思います。
補正予算とは?わかりやすく説明します
wikipediaによると
以下wikipediaより引用
補正予算(ほせいよさん)とは、当初予算成立後に発生した事由によって、
当初予算通りの執行が困難になった時に、
本予算の内容を変更するように組まれた予算
以上引用終了
となっています。
当初見込んでいたより景気が悪いから
追加で経済対策しようと補正予算が組まれることが多いです。
なので、本予算に加える予算が補正予算だと思っている方がいます。
でも違います。
ちなみに本予算は以前解説した予算のことです。
⇒特別会計とは?わかりやすく解説
本予算=一般会計予算+特別会計予算+政府関係機関予算
です。
本予算にたとえば公共事業の15兆円使うと決まっていたとしましょう。
でも足りないから経済対策として追加で2兆円加えようとするとします。
この場合、本予算を17兆円(15兆円+2兆円)と修正するんです。
要するに予算書自体を書き換えてしまうというのが補正予算です。
何が言いたいか?というと
補正予算は加えるだけでなく減らすことだってできるんです。
「え、補正予算なのに減らすことができるの?」
と思った方もいるかもしれません。
たとえば民主党政権のとき、
スーパーコンピューターの事業仕分けの時に「2位じゃダメなんですか?」
とおっしゃった議員さんがいらっしゃいましたね。
民主党が政権を取った時というのは年度の途中でした。
年度の途中ということは旧自民党政権が1年間の予算を組んでいたわけです。
そうすると民主党からすると自民党の政策とは変わってくるわけです。
そこでスーパーコンピューターの予算を減らすということも出てきます。
たとえば最初は30億円の予算だったけど、10億円に予算を減らすこともできるんです。
これも立派な補正予算です。
つまり補正予算とは中身を書き換える予算のことです。
補正予算に関しては国会の議決を経て内容を修正していきます。
では補正予算って年に1回だけか?というとそんなことはありません。
国会の議決を経れば、
何回でも修正することができます。
よくニュースで一次補正とか二次補正とか聞くことがあります。
一次補正って1回目の補正予算で
二次補正って2回目の補正予算のことです。
ちなみに暫定予算も補正することも可能です。
これを暫定補正予算といいます。
以上で補正予算についての解説を終わります。