参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
インフレの原因はいろいろあります。
前回の記事ではインフレの原因の1つ、
コストプッシュインフレについて解説しました。
⇒コストプッシュインフレについてわかりやすく解説
この記事ではインフレの原因の1つ、
生産性格差インフレーションについて
わかりやすく解説します。
生産性格差インフレーションとは?
生産性が向上したから、
その範囲でお給料をアップしたとしましょう。
この場合、物価Pは上がりません。
たとえば生産性が向上して労働の限界生産力が3倍になったとしましょう。
「労働の限界生産力って何?」
という場合には、こちらの記事を先にご覧ください。
⇒労働の限界生産力とは何か?わかりやすく解説
労働の限界生産力が3倍ということは1人で3倍のものを
作るようになったってことです。
ということはお給料が3倍になっても困りません。
なぜなら商品1個作るのにかかるお給料が変わりませんからね。
たとえば1人で1個のギターを作っていたのが3個作るようになったわけだから
その人にお給料を3倍上げても会社は何の問題もありませんね。
ということで生産性が上がっている範囲で
お給料をアップしても物価Pは変動しません。
ですが、生産性が向上したところが給料をアップしていくと
他の会社もお給料をアップさせないとスタッフが入ってこない可能性があります。
たとえばマクドナルドの生産性が2倍になったから
お給料を2倍にしたとしましょう。
その場合、仮にモスバーガーの生産性が
2倍にアップしてなくてもお給料をアップしないと
「働きたい!」と面接に来る人いないかもしれませんよね。
どうせ働くなら給料が高いところの方がいいですもんね。
この場合、あくまで仮の話ですけど
モスバーガーの生産性が上がってないのに
お給料を増やしたなら、ハンバーガーの値段を上げないと
会社が潰れてしまいますね。
だから仮の話ですけど
モスバーガーのハンバーガーの値段が上がるから
物価Pは上がるわけですね。
こんな感じで
生産性が上がったところが
生産性が上がった分だけお給料をアップすると
生産性が上がってないところもつられてお給料をアップせざるを得ない、
結局、物価Pが上がってインフレになってしまう
という考え方が生産性格差インフレーションです。