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1次試験

コストプッシュインフレについてわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

前回の記事ではインフレとは何か?
解説しました。

インフレ率がわかれば
何年後に物価が2倍になるのか?わかるんでしたね。
インフレとは?意味と種類についてわかりやすく解説

今回の記事ではインフレを起こす原因の1つ、
コストプッシュインフレについてわかりやすく解説していきたいと思います。

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コストプッシュインフレとは?わかりやすく解説

コストプッシュインフレとは賃金率(お給料)などの
生産要素価格が上昇することによって
製品価格が上昇し続ける結果、インフレが起こるという考え方のこと
です。

簡単にいうと供給側のコストアップで起こるインフレのことを
コストアップインフレといいます。

供給側のコストアップなので
お給料だけでなく、燃料などの価格上昇も
コストアップインフレの原因になりえます。

コストプッシュインフレを理解するためには
大前提として総需要曲線と総供給曲線の理解が必須となります。

総需要曲線(AD曲線)と総供給曲線(AS曲線)の勉強が
済んでいない方は、先にこちらの記事をご覧ください。
総需要曲線の導出|グラフを使って解説
なぜ総供給曲線は右上がりになるのか?

以下、AD曲線とAS曲線の知識を前提に
解説していきますね。

まず以下のグラフをご覧ください。

コストプッシュインフレ わかりやすく

AD曲線(AD1)とAS曲線(AS1)の交点をE1(Y1,P1)とします。

ところでお給料が増えるとAS曲線は上にシフトします。
AS1がAS2にシフトします。

コストプッシュインフレ わかりやすく

AS2とAD1の交点をE2(Y2,P2)としましょう。
さらにお給料が上がると、AS曲線が上にシフトするので
AS2がAS3となります。

コストプッシュインフレ

で、AS3とAD1の交点をE3(Y3,P3)となります。

結局、お給料などのコストが上がるとAS曲線が
どんどん上にシフトします。
そのため物価PがP1⇒P2⇒P3とどんどん上がっていくわけです。

前回の記事で解説しましたが
インフレとは物価の持続的な上昇でしたね。
インフレとは?意味と種類についてわかりやすく解説

だからP1⇒P2⇒P3みたいな上昇の仕方がないと
インフレとは言えません。

とにかく、物価Pが持続的に上昇していくわけです。
ただ、同時に国民所得Yが
Y1⇒Y2⇒Y3と減少していきます。

物価が持続的に上昇しながら
国民所得Yは減少していくので
いい状態ではありませんね。

ちなみに物価Pが持続的に上昇しているのでインフレといいますが
反面、国民所得Yが減少していっていますが、この状態を不況と言います。

こんな感じでインフレと不況が同時に起こることを
スタグフレーション
といいます。

以上でコストアップインフレについての解説を終わります。