一般知識

ウェーバーの階級論についてマルクスと比較しながらわかりやすく解説

ウェーバー 階級




前回の記事ではマルクスの階級論について解説しました。
マルクスの階級論についてわかりやすく解説

今回の記事ではウェーバーの階級論について
マルクスの階級論と比較しながらわかりやすく解説していきたいと思います。

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ウェーバーの階級論

ウェーバーの階級論

以前、ウェーバーさんの理解社会学について解説しましたが、
今回は階級論の解説になります。
ウェーバーの理解社会学についてわかりやすく解説

で、ウェーバーさんは階級について論じていますが、
マルクスは人の上下は1つの基準だけで分けられるといいました。

1つの基準とは「生産手段を持っているか持っていないかだけ」です。

これに対してウェーバーさんはもっといろんな基準で
人の上下を分けることができると主張しました。

そこで階級状況と身分状況を分けていきます。
階級状況はその人の経済的な上下のことです。

身分状況は昔の意味合いで使われるので誤解しやすいのですが、
ここでは英語でいうとstatus(地位)に近い意味です。
なので、身分状況は職業威信による分類のことです。

職業威信とは職業に関する評判のことです。

仕事には尊いも卑しいもないと理想論を振りかざすこともできるかもしれません。
でも現実的には仕事の評判はあります。

たとえば日本だったらお見合いで見た目が貧乏くさそうな男性と会話している女性を
イメージしてみてください。

でも、男性が「私弁護士です」とか「私は医者です」といったとたん
「弁護士さんなんですか!すごい」
とか「お医者さんなんですね」と女性が急にトーンが明るくなったりするわけですね。

逆に職業によっては女性側が「そんな仕事してるんだ」と見下すような態度をとることもあるでしょう。
このように一般的にどのように捉えられているのか?
その職業に関する評判のことを職業威信といいます。

世界中いろんな統計をとると
どこの国でも職業威信トップクラスは裁判官だそうです。
裁判官はどこの国の人でも尊敬される職業だということです。

だから裁判官は身分状況でいうと最高クラスです。
でも、だからといって裁判官が資本家クラスの大金持ちかというとそんなことはありません。
確かに裁判官は一般的なサラリーマンより高給取りかもしれません。
でも、年収が10億とか20億ということはありません。

そういう意味で裁判官は身分状況はトップクラスかもしれませんが
階級状況ではトップクラスではありません。

ウェーバーさんは別に高給取りでなくても
評判さえよければ(職業威信が高ければ)、
それだけで日々生きていて安心安全だったりすると考えます。

だからウェーバーさんは身分状況と階級状況を分けて考えるよう主張しました。

マルクスは生産手段という基準だけで上下を分けようとしましたが
ウェーバーはもっといろんな基準で上下を見ることができると多元化したところが
マルクスとウェーバーの違い
です。

以上でウェーバーの階級論についての解説を終わります。