前回の記事ではルーマンさんが提唱した複雑性の縮減について
例を挙げながら解説しました。
⇒ルーマンの複雑性の縮減とは?簡単にわかりやすく解説
今回の記事では同じルーマンが言った
オートポイエーシスとはどういうものなのか、
例を挙げてわかりやすく解説していきたいと思います。
ルーマンのオートポイエーシスとは?

ルーマンさんは前回の記事で解説したように
『システム』を重視したわけです。
⇒ルーマンの複雑性の縮減とは?簡単にわかりやすく解説
このシステムというのはオートポイエーシス的なものです。
「オートポイエーシス?」と思うでしょう。
だからこの記事を読んでいるのだと思います。
オートポイエーシスのオートは『自己』でポイエーシスは『産出』という意味です。
なので、オートポイエーシスとは自分で自分の構成要素を算出するという意味です。
たとえばバイクのエンジンというのはたくさんの部品がくっついてできることで
一つの体系をなしていますから、システムです。
でもバイクのエンジンはいったん壊れたら治りません。
治らないバイクのエンジンは非オートポイエーシス的です。
これに対して人間が骨折してもしだいに骨がくっついてきて
元の状態に戻ります。
また、時代が変化してコンビニが人気がなくなり、
バイトの店員がやめたとしても
新しいバイトを雇えばまたいつもと同じコンビニ経営ができます。
このようにオートポイエーシス的というのは
環境にあわせて(骨折したら元に戻すし、バイトがやめてもやとって新しく再始動する)
変化していくことができるということです。