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一般知識

行政学と行政法の違いとは?

行政学 行政法 違い




行政書士試験では行政法の知識がないと絶対に合格できませんよね。
それくらい行政書士試験にしめる行政法のウェイトが大きいといえます。

行政書士試験合格に向けて行政法の勉強をしようとAmazonなどで
本を探していると
『行政学』のテキストを目にすることってないですか?
でも行政学と行政法はまったく違います。

今回の記事では行政法と行政学の違いについて解説します。

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行政法と行政学の違い

行政学という科目は大学で法学部とか政治経済学部に入った学生であっても
大学に入学する前から知っている人なんてほとんどいないでしょう。
それくらい行政学は専門的な学問です。

この記事のテーマでもありますが、
行政学は行政法とよく間違えられます。
どちらも『行政』という言葉がついているからでしょう。
行政学は『学』、行政法は『法』が語尾についているだけですからね。
たった1文字の違いしかありません。

一文字違いで似て非なるものとして

・ブルーべリーとブルースリー(フルーツと俳優)
・河田陽菜と岩田陽菜(芸能人)
・黄金と現金(おそらく黄金の方が価値が高い)

みたいなのがありますよね。

こんな感じで一文字違いであっても
まったく違うものって世の中にはたくさんあるわけです。

行政法と行政学も一文字違いですが、まったく違います。
行政書士受験生の方も間違わないでくださいね。
行政学を必死で勉強しても行政書士試験の行政法はほとんど解けないと思いますよ。

逆に大学生で行政法の受講生が
「行政法を受講しているから行政学を受講しなくてもいいですよね」
みたいな方もいるようです。
でも、行政法と行政学では学問として違います。

そもそも行政法は行政が関係する法律の総称のことであって
法律学の1つです。

『行政が関係する法律の総称』と書きましたが、
これは民法とか刑法みたいな1つの法律ではないってことです。

わかりにくいかもしれないので具体例を挙げますと、
民法だったら、民法という法律を習いますし、
六法にも民法が掲載されています。

でも、六法で行政法と検索しても『行政法』は存在しません。

行政法では

・獣医師法
・食品衛生法
・生活保護法
・建築基準法
・都市計画法
・国有財産法
・河川法
・道路交通法
・医師法

などいろんな法律を行政法という科目で習う時に
登場してきます。

こういった行政に関係するいろんな法律の総称が行政法なのです。

ちなみに法律系の最難関資格である
司法試験でも行政学は出題されませんが行政法が
受験科目に含まれています。

では行政学とはどんな学問でしょう?
行政学はもともとは政治学の一分野でした。
もともとは政治学の中に行政学という分野がありました。
だから政治学者の先生は行政学に近い研究をされていたりします。

行政学はどんな内容を学ぶのか?というと、
まず行政と書いてあるので、行政組織について学びます。
それから公務員の人って客観的にどんな風に働いているのか?みたいなことを
研究しています。

具体的には官僚について勉強したり研究したりしています。
なので行政学を学ぶと「公務員はこんな原理で動いているんだ」と
理解することができるようになります。

それから行政学はいろんな学問分野とリンクしています。
まず組織をどうやって運営していくか?という意味では経営学とつながっています。
それから行政組織というのは法律にのっとって動いているので行政法ともつながっています。
また、行政が動いていくためにはお金が必要です。
人は無料ではなかなか働いてくれません。
せいぜいマクドナルドのスマイル無料程度でしょう(苦笑)。

普通、人が動くためにはお金が必要になります。
人に動いてもらうためのお金を予算といいます。
だから予算について学びます。
具体的には財政学と関係しています。

なので行政学を勉強している人は
行政法や財政学も一緒に勉強する方が多いです。

行政学についてまとめますと、
行政学は政治学の一分野で行政組織や官僚制の研究をする学問です。

以上で解説を終わります。