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一般知識

プロ倫(プロテスタンティズムの倫理)についてわかりやすく解説

プロ倫 わかりやすく




『プロテスタンティズムの倫理』は学生の間でよく『プロ倫』と略されますが、
この記事ではプロテスタンティズムの倫理(プロ倫)とは何か?
わかりやすく解説していきたいと思います。

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プロテスタンティズムの倫理(プロ倫)とは何か?わかりやすく解説

プロ倫


プロテスタンティズムの倫理(プロ倫)とはどういうことなのでしょう?
プロテスタントというのは『抗議をする人たち』のことです。
では何に対して抗議をしたのでしょう?
カトリックの神父たちが人間の罪を免罪するために免罪符というのを発売しました。
免罪符を買えば人間の罪はあながわれる、そういうような行動に対して抗議する、
そんな感じで抗議したい人たちが始めたのがプロテスタントです。

予定説

プロテスタントには人間はあらかじめ死んだときに

・神様と一緒の生活ができる人(天国に召される人間)
・地獄に落とされる人間

のどちらか2つにあらかじめ予定されているという
基本的な考え方があります。

しかも人間の行為によってその予定を変えることはできないと考えます。
これを予定説といいます。

職業召命観(しょくぎょうしょうめいかん)

それから職業召命観(しょくぎょうしょうめいかん)といって
昔はいわゆる神父とか牧師さんみたいな教会に関わるような聖職者のみが
尊い職業だといわれていました。

職業に貴賤(きせん)があったわけですね。
職業に貴賤があるというのは、簡単にいったら職業差別があるってことです。
医者や弁護士といったらみんな「すごい!結婚したい!」みたいになりますが、
他の職業は大したことないみたいに見下すような姿勢、態度のことです。

でも、無駄な職業なんてないですけどね。
私たちが便利な社会で生活できるのはいろんな職業があるからでしょう。

話を元に戻しますね。
プロテスタントの人たちは『職業に貴賤はない』と主張しました。
どのような職業にも神様からの思し召しがあって
神様は一人一人に、その人にしかない才能を与えてくれている、
つまり人には違った才能がそれぞれ与えられているとプロテスタントの人たちは主張しました。

自分にだけ与えられた才能を発見し
それに磨きをかけて特定の職業生活にまい進するということは
自分に才能を与えてくれた神様を祝福することになるんだという考え方を
プロテスタントは持っています。

あらかじめ自分が予定されていて
変えられないとするならば人間は何をやってもしょうがないと思うか?
というと、そうではありません。

自分が天国に召されている側の人間でありたいと思うようになります。
とはいえ、並みの人間ではなくて神様から
天国に召される側の人間であれば職業生活に一生懸命に邁進して
そこで生じた富というのを贅沢三昧に浪費するなら並みの人間。

逆に浪費しないで、得たお金を新たな投資活動のお金に使ったり
資本として蓄積できる人間であれば
並みの人間ではないから、選ばれた側の人間であると思うようになるわけです

で、そこでもまた贅沢三昧で使わないで
自分の職業にそのお金を投資していくわけです。
一生懸命、全身全霊を尽くしてやる。
そこでもまた浪費しないで、得たお金を貯めていく。
そのような一定の方向にやっていくうちに
自然に自分の中に倫理観としてそのような考え方が染みついていくわけですね。

人間をある一定の行動に駆り立てていく、
内面的な機動力のことをウェーバーはエートスといいました。
浪費せず得たお金をまた再投資するという生活を繰り返し繰り返しやると
自分をそういう行動に駆り立てていく倫理観というのが
内面的にエートスとして形成されるわけです。

個人的には歯みがきみたいなものかなって感じています。
毎日当たり前のように歯みがきしていたら
歯みがきしないで夜寝るなんて気持ち悪くてできません。

それくらい働いて得たお金をスキルアップのために
たとえば簿記2級取得にお金を使ったり、
商品の仕入れ代金に使ったりと再投資していくのが当たり前になりなさいってことですね。
そうしていくうちにウェーバーでいうところのエートスとして形成されていくってわけです。

プロテスタントの倫理観(プロ倫)とは?

働いて得たお金を浪費しない。
無駄遣いせずに再投資していくという禁欲的な倫理観。
人々を無意識のうちに禁欲的な倫理観を守ったような生活をやれるように
突き動かしていく、そのようなプロテスタントの倫理観を持った人間がいっぱいいるという国というのは
結果として資本主義社会の発展に貢献することになるわけです。

これは当たり前ですね。
無駄遣いせずに、どんどん再投資していけば
どんどん稼げる人間になっていくでしょう。
何もできない人よりも、簿記の知識を持っている人間の方が
何に使えば節税になって、何に使えば税金が高くなるか?
なんとなくわかってきますし。

時給1000円のアルバイトでためたお金で
司法書士の講座を受講し合格して、
司法書士として活動すれば時給1000円以上の仕事ができるようになると思います。

あるいは、メルカリで稼いでいる人なら
稼いだお金をさらに仕入れが高いけど、売れたら
利益率の高い商品を仕入れることができるようになります。

たとえばカメラとか。
仕入れに5万円くらいかかるとして自分の所持金が5万円ギリギリだったら
最初は「売れなかったらどうしよう・・・」となって
仕入れることができません。
でも、100万円貯金できたら、5万円のカメラを仕入れて
メルカリで販売することもできるようになりますよね。

ともあれこんな感じで無駄遣いせずに再投資していくという
禁欲的な倫理観をもった人間がいっぱいいるという国というのは
結果として資本主義社会の発展につながっていくことでしょう。

こんな感じでプロテスタントの倫理観が資本主義社会の発展に影響を与えていった
というのを解明していったのがプロテスタントの倫理観(プロ倫)です。

以上で解説を終わります。