※アフィリエイト広告を利用しています

一般知識

福祉国家の3類型(社会民主主義型・保守主義型・自由主義型)についてわかりやすく解説

福祉国家 類型




ヤフー知恵袋を見ていると、
「福祉国家の3類型をレポートにまとめたいけど、
どうまとめていいかわからない」と悩んで質問している方を見かけました。

そこで今回の記事では

福祉国家の3類型

・社会民主主義型
・保守主義型
・自由主義型

についてわかりやすく解説してみたいと思います。

スポンサードリンク




福祉国家の3類型についてわかりやすく解説

福祉国家の3類型

エスピン=アンデルセンという人が
福祉国家は3つの類型に分けることができるといいました。

で、3つの類型に分けるにあたって、
福祉国家を2つの指標で見ていきます。

2つの指標とは

・脱商品化
・階層化

です。

脱商品化というのはわかりにくい言葉ですね。
脱商品化とは『人を物扱いするのではなく人として扱っているか』見ることです。

階層化というのは
サービスを受ける時に職業による差別があるかどうか』ということです。

この2つの指標を利用して福祉国家を分類していきます。

すると3つの類型が出てきます。

福祉国家の3類型:(1)自由主義型

自由主義型はアメリカです。
さすがアメリカですね。
アメリカは自由の国だから自由主義型だと覚えればよいでしょう。

自由主義型は国家がその人の生活の面倒を見るのではなくて
民間企業に任せてもいいのではないか?と考えます。

だから民間の保険にみんな加入します。
アメリカ人は民間の保険に入っていますから
リーマンショックがあったとき、
みんな保険でお金をカバーしました。

結果、お金を支払った保険会社が倒産しそうになったときに
政府は保険会社を救いました。

どうしてでしょう?
みんなが保険に加入していたわけですが、
リーマンショックでみんな生活が困窮してしまったわけです。
そうなったらアメリカ国民は暴動を起こすかもしれませんね。

だから民間の保険会社を救ったわけです。

福祉国家の3類型:(2)保守主義型

保守主義型はドイツです。
保守主義型は職業によって保険制度が違っているというところがポイントです。
つまり、職業による差別があるわけです。

福祉国家の3類型:(3)社会民主主義型

社会民主主義型はスウェーデンです。
みんなが同じようにサービスを受けられるということです。

私たちが普通イメージする福祉国家がスウェーデンの社会民主主義型です。

福祉国家の3類型:日本はどの類型に該当する?

日本は自由主義型と保守主義型を足して2で割ったものが該当します。
日本って年金を頼りにすることができません。

社会人であればみんな国民年金は必須で払ってますし、
サラリーマンであれば厚生年金も払ってます。

でも65歳くらいになって年金をもらえるようになっても
年金だけでは生活できない可能性が高いです。

年金だけで生活できないとなったらどうするか?
民間の保険に入るわけです。
その意味ではアメリカの自由主義型と日本は同じです。

あと、日本の公務員って年金でもらえるお金は民間の場合より多いでしょう。
だから職業によって年金を受け取る金額が違うのでドイツの保守主義型も該当します。

よって日本では

・自由主義型
・保守主義型

を併せ持った福祉国家の類型に該当しているといえますね。

以上で解説を終わります。