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一般知識

ダブルコンティンジェンシーとは?例を挙げてわかりやすく解説

権威主義的パーソナリティ アドルノ




以前コンティンジェンシー理論について解説したことがあります。
コンティンジェンシー理論とは?わかりやすく解説

今回の記事ではダブルコンティンジェンシーについて
例を挙げながらわかりやすく解説したいと思います。

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ダブルコンティンジェンシーとは?

ダブルコンティンジェンシー

ダブルコンティンジェンシーについて説明する前提としてコンティンジェントには
2つの意味があります。

1つは条件依存性です。
企業経営理論でコンティンジェンシー理論が登場しますが、
このコンティンジェンシー理論のコンティンジェントと同じ意味です。
コンティンジェンシー理論とは?わかりやすく解説

不確実

2つ目のコンティンジェントの意味としては『不確定』があります。
不確定=どうなるかわからない
という意味です。

ここでは行為の場面を念頭に置いていますが、
ダブルコンティンジェンシーと『ダブル』があるということは
『シングル』もあるということがわかりますね。

例えばダブルベッドがあったらシングルベッドだってありますよね。
これと同じでダブルコンティンジェンシーがあるならシングルコンティンジェンシーだってあることは
想像に難くありません。

まずはシングルコンティンジェンシーについて説明しますね。

ダーツ

例えばあなたがダーツをやって、
的に当たるかどうかはあなたのコントロール次第です。
コントロールがよければ的に当たるし
コントロールが悪ければ的から外れます。

こんな感じであなたのコントロールという1つの条件が
コンティンジェントなわけです。

ですが、社会的行為には相手が必要です。
相手がいるということはとたんに話が複雑になります。
自分の出方と相手の出方の両方に関わっていますから。

サッカー

例えば今、サッカーの試合中です。
あなたはシュートを打とうとしています。
あなたがいくら下手くそなシュートを打っても
ゴールキーパーがもっと下手だったら
シュートが決まって1点入ります。

逆に相手のゴールキーパーがプロサッカー選手だったら
あなたがいくらスーパーシュートを打ったとしても
シュートが決まらず1点も入らないわけです。

こんな感じでサッカーは自分の出方と相手の出方の両方が関係します。

例えば、あなたは中学生の親だとします。
中学校の先生と三者面談にやってきたとしましょう。

三者面談

あなたが仲良しの友人となら、
何も考えなくても話が続くでしょう。
でも、三者面談で中学校の担任の先生としゃべるとなったら
不安や緊張でいっぱいになるはずです。

担任の先生が「~君、家では勉強できてますか?」
みたいにうまく話を振ってくれても
緊張してうまく返事ができないかもしれません。

逆にあなたが「うちの息子、家だとスマホばっかりやってて・・・
どうやったら家で勉強の習慣を身に着けれますか?」
みたいに先生に質問しても、先生の方が「えーとですね・・・」
みたいになってうまく返せないかもしれません。

こんな感じで会話も自分の出方と相手の出方の両方が関係してくるわけです。

ダブルコンティンジェンシーとは
自分の出方と相手の出方の両方の条件に依存しているという考えです。

このダブルコンティンジェンシーを最初に考えたのはパーソンズです。

パーソンズさんの詳細はこちらで解説しています。
行為システムとは?わかりやすく解説

パーソンズがホッブズ的秩序問題を研究していた時に
ダブルコンティンジェンシーを考え出しました。

ホッブズ的秩序問題とはまったくバラバラの個人が集合した時に
そこから先、どうやって社会秩序が出来上がるのか?
まったく知らない個人が集まった時、相手の出方が分からなくて
お互いに困るのではないか?という問題のこと
です。

まったく知らない相手に出会った時にどうするか?
といった時に、パーソンズさんの立場に立つと
『しょせん他人事』だと考えます。

パーソンズの理論だとあくまで学者って第三者です。
学者目線で社会の人たちを見る雰囲気です。

社会の中で暮らしていてお互いのことが分からなくて困っているみたいだけど、
いろいろやっているうちに少しずつ相手のことがわかるようになって
ルールが共有されるようになって、社会秩序が成り立つだろうみたいな感じです。

ところがルーマンさんは上記のようなパーソンズさんの考え方が
間違っているといいました。

そこでダブルコンティンジェンシーの考えをやり直します。
ルーマンさんは主観的な立場で物事を考えます。

あくまで当事者の主観的な立場から
相手がどう見えるのか?という考えで説明しようとします。

すると当事者目線だとどんなにやり取りしても
相手の心は読めません。
どんなに親しい相手であっても家族でも相手の心が全部読めるわけではありませんね。

このことを学問的に考えると『予期の予期』になると考えます。
予期の予期とは相手が何を予想(期待)しているのか予想することです。

夫婦

例えば結婚して10年目の夫婦がいたとしましょう。
農作業が終わって、2人で疲れを癒しながらトークです。
このときに、どんな話をすれば奥さん(旦那さん)が喜ぶか
わかるはずです。

でも、この夫婦が付き合い始めたときだと、
どんな話をすれば相手が喜ぶのかわからないかもしれません。
そこで相手の期待を予想するわけです。

でもこんなの考えてもキリがありません。
なぜなら相手も心は読めないからです。

「じゃ、どうしたらいい?」
となりますね。

そこで常識に頼ることになります。

だいたい、女の子(男の子)だったら
こんな話をすれば喜ぶだろうと。

絶対に当たるわけではありませんが。
相手の心を読もうと頑張ってもどうにもならないからこそ
一般常識で考えるわけです。

こんな感じのことを突き詰めていくと、
予期の予期の連続になります。
だけど、人々はそこまで考えないのは
世の中には共通のルールがあると考えます。

三者面談でも、相手次第で相手を怒らせてしまうかもしれません。
でも、そこまで考えずにすむのは常識があるから。
といいますか、ダブルコンティンジェンシーを考えなくてもすむために
社会システムがあると考えます。

これがルーマンさんの考え方です。

最後にまとめますと
ダブルコンティンジェンシーとは
自分の出方と相手の出方の両方の条件に依存しているという考えです。