前回の記事ではスピノザの神即自然についてわかりやすく解説しました。
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今回の記事では大陸合理論という点ではスピノザと同じ系統である
ライプニッツのモナドと予定調和についてわかりやすく解説します。
ライプニッツのモナドと予定調和についてわかりやすく説明します
ライプニッツは実体というのものは
異なる種類の、お互いに影響しあわないようなものが
無限にたくさんあるというふうに考えました。
だから多元論です。
スピノザは実体は1つだといったので
同じ大陸合理論であってもこの点でライプニッツとは違いますね。
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ライプニッツが考えたそういう異なる種類の様々な実体のことを総称して『モナド』といいます。
モナドは『単子(たんし)』ということもあります。
モナドというのは広がりもなければ形もない、非物質的・精神的実体といわれています。
モナドですが、それ以上分割できないものみたいな形なので
アトムと似ています。
アトムは自然哲学者のデモクリトスが主張したもので、
物質のことです。
これに対してライプニッツが主張したモナドは精神的な非物質になります。
別の言い方をするとモナドとはそれぞれ異なる様々な実体ということです。
なので相互に関係しません。
それ自体の活動によって状態を変化させます。
そうなってくるとモナドはお互いに関係しあわないで
点でバラバラに動くわけなので、この世界がめちゃくちゃになってしまいそうな気がしませんか?
ですがライプニッツからいわせるとそうはならないといいます。
どうしてでしょう?
予定調和という神様があらかじめモナドを設定しておいてくれた。
だからこの世界というものは理性的に展開するとライプニッツは考えました。
以上で解説を終わります。