一般知識

哲学とは何か?簡単にわかりやすく解説




日常生活の中で哲学という言葉を聞くときってどんな場面でしょう?
たとえば会社の社長さんなんかが「私の経営哲学が・・・エッヘン!」とか
もしくは大学の教授が「私の人生哲学はですね・・・」みたいな場面ではないでしょうか。

こういう場合の哲学は物事の原理・原則という意味で使われています。

だから物事の原理・原則を明らかにしていくものが哲学という学問です。
ただ、物事の原理・原則を明らかにするといわれても
ピンとこないかもしれませんね。

なのでさらに詳しく簡単に説明していきますね。

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哲学とは?簡単に解説します

哲学とは

哲学は英語でPhilosophy(フィロソフィー)ですが、
このフィロソフィーの語源にまでさかのぼってみましょう。

するとフィロソフィーという言葉は古代ギリシャのフィロソフィアからきています

フィロソフィアを分解すると

・フィロス・・・『愛する』という意味
・ソフィア・・・『知』という意味

です。

なので、もともとの古代ギリシャ語の意味では哲学とは『愛知』となります。
愛知県のことではありません。

愛知県犬山城

だから現在でも哲学のことを『愛知学(あいちがく)』という場合もあります。
つまり、哲学とは何か?簡単にいうと『知を愛する』活動のことです。

ただどんな学問でも知を愛するのは当たり前の話ですね。
化学が好きだから研究するわけで、嫌いなのに嫌々やっているのはおかしな話ですよね。
化学の同素体とか同位体とかそういったこまごまとした内容だって
化学を研究する人は大好きなはずです。
同素体とは?例を挙げてわかりやすく解説

ですので、哲学=愛知学といわれてもピンとこないかもしれません。

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他の学問と哲学の違いは?

哲学

では他の学問と哲学の違いはどこにあるのでしょう?
哲学の愛する知は他の学問とはちょっと違っています。

哲学が求め愛する知は他の学問における知と違っています。
哲学が求める知というのは部分知ではなくて全体知です。

たとえば、政治学であれば人間のさまざまな活動のうちの
政治的な活動にフォーカスして他はとりあえず無視して研究していきます。

こんな感じで政治学全体を研究するのではなくて
一部にフォーカスして研究する
わけですね。

つまり、政治学は部分知です。
経済学や社会学も部分知です。

逆に哲学の場合にはトータルで人間を考えます。
「そもそも人間とは何か?」と全体的に考えます。

こういう分野のことを哲学の中でも特に倫理学といいます。
高校社会の倫理は一般的に大きく哲学のことをいっています。

とにかく「人間とは何か?」そこから「どんな風に人間は生きていけばいいのか?」
「トータルで人間を考えて人間とは何なのか?」
そういうものを考えていく分野を哲学の中でも特に倫理学といいます。

倫理学においては何が求められているか?というと『』です。
トータルで人間を考えた時に人間にとっての『よさ』とは何なのか、
これを明らかにして『よく生きる』ことを求めていくのが倫理学です。

だから人間についての1つの側面にフォーカスして他を無視する(部分知)ではなくて、
すべての側面から考えて(全体知)人間にとって、人間とは何か、
そして人間にとってのよさは何か?考えていくことで全体知を求めていきます。
これが哲学です。

他にも世界の一側面でみると、
生物学だと、
世界のさまざまなメカニズムの中の生物学的なメカニズムにフォーカスし
他を無視して研究します。
だから生物学も部分知を求めていきます。

これに対して哲学において世界を問題にしていくなら
「そもそも世界とは何か?」考えます。

つまり、世界とは究極的にどのような原理で動いているのか?
世界における真理とは何か?世界を世界たらしめている究極的な原理を
哲学では求めていくことになります

こういう分野のことを哲学の中でも特に形而上学といいます。
形而上学では真理を求めていくことになります。

他にも哲学においては認識論という分野があります。
認識って知るということで、英語だと『know』です。
つまり、私たちが知るというのはどうやって可能になっていくのか、
考えていくのが認識論です。

私たちは日々、いろんなことを知ります。
1+1=2とか、コップの色とかバナナの味とかいろいろ知りますが、
私たちが知るという活動がどうやって可能になるのか、
これを考えていくのが認識論です。

つまり、個別的な知識ではなくて知というものの
全般的な成り立ちを考えていく形になるのでやはり全体知になります。

ここでは妥当な認識(正しいということ)で
どうやったら私たちは世界を正しく知ることができるのか?
求めていくのが認識論です。

こんな感じで哲学は

・人間とは?
・世界とは?
・知るとは?

という感じで3分野に分かれます。

いずれの分野においても問題になるのは全体知です。

つまりトータルでそれが何なのか?考えていって
そこから原理原則を究めていきます。
こういうものが哲学の活動になります。

ちなみに日本では明治時代に「西周(にしあまね)」さんによって『哲学』と
翻訳されています。

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哲学と訳した西周(にしあまね)

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もともと西周さんはオランダ語のフィロソフィーという言葉を『希哲学(きてつがく)』と訳しました。
希哲学の希は希望の希ですから願望、願いの意味合いが入っています。
ですから、希哲学とはかしこいことを願うみたいな意味合いがあります。
ちょっと愛知学に近い感じですね。

そのあとに希哲学の希が省略されてしまって哲学という形になりました。
ですから、政治学とか経済学と違って哲学の哲を見ても
何をやるのかよくわからないという名前になってしまっているんですね。

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哲学とは?歴史的な観点から簡単に説明

あと歴史的な観点で見ると、西洋の場合の哲学は
すべての学問の母体になっています。
つまり西洋の場合だと哲学として研究されていた分野が独立し、個別化して
経済学とか政治学になっていったわけです。

たとえば、もともとアリストテレスが自分の哲学の中で政治について研究していた分野が独立して
政治学という形で研究されるようになったわけです。

そういう意味で西洋の場合は哲学というのはすべての学問の母体という形になっています。
ですから西洋では哲学と学問は同じような意味合いで使われていることもあります。

以上、哲学とは何か?についての解説を終わります。
簡単に説明できたかわかりませんが、かなり詳しく説明できたかなと自負しています。